鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3667回】 周囲から称賛されている会社の経営者が、気をつけるべきこと

2021年01月13日 | 住宅コンサルタントとして

昨日、衝撃的な情報が入ってきました。

 

全国的にも非常に有名で、

業界のモデル企業の1社でもあった、

ある住宅会社が大変な状況になっているとのこと。

 

近年の社員さんの大量退職に加え、

業績もピーク時の50%未満となっているようで、

その会社のナンバー2も退職され、かなり社内もゴタゴタの様子。

 

社長が本を何冊も執筆している会社ですし、

全国の住宅会社から視察希望が以前、殺到していた会社です。

 

なぜ、このような事態になったのか?

 

これはあくまでの私の予測ですが、

地域社会からもメディアからも、

そして同業他社からもたくさん称賛され、

業績も好調だったため、

トップが天狗になっていたのではないか?

 

更にもともとトップが住宅会社の経営に

真剣に取り組んだ結果、業績が良かったのが、

執筆活動や講演活動に力を入れるようになり、

結果として業績が下がった。

 

でもプライドは高いまま。

 

業績低下の中、更にはコロナの感染拡大の中で、

社員さんからの進言があったらしいのですが、

どうやら社員さんの意見がトップの考えと異なっていたらしく、

その意見した社員さんを左遷させた。

 

その人事に対し、「それはまずいです」と

トップに意見したナンバー2が見せしめ的な異動を命じられ、

結果、ナンバー2が退職された、という噂です。

 

業績が良くなってくると、

いろんな人が寄ってきて、

いろいろと持ち上げられます。

 

金融機関、メーカー、出版社、広告代理店、

地元の各種団体などなど。

 

そして「よいしょ」に弱い体質の経営者は、

見事に持ち上げられて、勘違いが始まり、

自分がカリスマ経営者になったような錯覚に陥り、

イエスマンを自分の周囲に置きがちになり、

更には自分に意見する人を遠ざけるようになります。

 

以前、リフォーム業界で多発したのですが、

ちょっとリフォーム事業で成功すると、

本を出版したり、コンサル事業を立ち上げて、

自分がカリスマコンサルであるかのように宣伝したり・・・。

 

でもそういう会社は全て、倒産しました。

 

事業でうまくいっている時が、

一番、危ないのです。

 

謙虚さを忘れ、勘違いをしがちで、

凡事徹底が出来なくなったりするのです。

 

業績が上がり、周囲からの評価が上がった時こそ、

気を引き締めて、ますます本業に邁進したいものです。


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