鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第4080回】 プロ経営者に求められるもの

2022年03月02日 | 経営者として

たまたま、メガネスーパーを取り上げた記事をネットでみました。

 

メガネスーパー。

 

その昔、TVCMを見たことはありましたが、

眼鏡に特段、こだわりがない私は、

家の近所にある眼鏡屋さんで眼鏡をつくっているので、

メガネスーパーで購入したことはありません。

 

このメガネスーパー、過去は8年連続赤字、

社員さんのボーナスも8年連続でずっと0円で、

債務超過にもなっていたとのこと。

 

その状態で、プロ経営者として送り込まれたのが、

現社長の星崎尚彦氏。

 

星崎氏が社長になって、さまざまな改革をした結果、

業績は回復し、債務超過も解消。

 

星崎氏は、さまざまな改革を行われた、と

その記事には書かれていました。

 

私が共感したのは、とにかく星崎氏自ら現場に入り込んで、

現場のスタッフさんと直接、話し合って、

 

・赤字企業という現状を理解させる

・お店を良くするには、何をどうすればよいか、

常に現場でコミュニケーションを取りながら、スタッフに考えさせる

・上がってきたアイデアで良いものは即決済し、行動する

・会社や上司を見るのではなく、お客様を見て仕事をする

 

ということを現場に浸透させたことです。

 

有事の際のトップは、こうでなければならないと強く感じました。

 

スタッフさんが自ら考え、行動する能力を強化し、

お客様に支持されることをやり、

長い目で見て会社を強くするのが、

プロの経営者の仕事だと思うのです。

 

ところがカルロスゴーンや、

私が以前勤めていたメーカーの社長などは、

固定費を削減することを非常に強化し、

自分が経営者の間に一時的に利益が出る体質にする、

ということをやっています。

 

お客様のこと、10年後の会社の体制のことなど考えず、

利益と株価だけを見て、経営しているように感じます。

 

こういうプロ経営者に経営を頼むと、

会社の地力を急激に消失させ、

組織が崩壊したり、不祥事が起きたり、

社員さんが自ら考え、行動する力を剥ぐことにつながります。

 

プロ経営者に求められるものは、

目先の利益や株価ではないはず・・・。

 

個人的にそう思っています。


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