住宅会社さんのコンサルティングをさせていただいて17年。
基本的な自分のスタンスは、
自社のこだわりを商品やマーケティング、接客に活かし、
他社よりも付加価値をつけて販売していく、ということ。
コストダウンを繰り返し、価格の安さで販売する、
ということを推奨しておりません。
なぜ、私がローコスト展開を推奨しないのか?
(ちなみに、コストダウンはもちろん追求します)
その理由は2つ。
1つは、
「ウチの商品はあれもこれもついて、この価格!
だからお得ですよ!」
と販売したところで、
スタッフさんの能力や提案力が伸びないからです。
頭を使い、トレーニングを積まなければ、
なかなかお客様に選んでいただけない、
という中で、スタッフさんは提案力を身につけ、
成長されていくのです。
基本的にお客様の目は肥え続け、
ライバルは常に成長していきますから、
こちら側も成長し続けられる環境をつくらないと、
ライバルに販売力や提案力で抜かれることになります。
なので、付加価値のある商品を開発し、
その付加価値をお客様に理解納得していただき、
選んでいただく、というレベルの商品を提案しています。
そして2つ目の理由ですが、
それはローコスト住宅を選択すると、
来場前のファンが増えづらいから、ということです。
お客様は来場前にスマホで住宅会社を調べてますが、
インスタやTikTok、YouTubeにおいて、
建物のレベルがショボいとファンが増えないのです。
価格以外の訴求ポイントを表現しづらく、
結果、ファンがふえていきづらくなるのです。
商売をやり易くしていくには、
ファンが増えていくことですから、
ローコスト展開をおススメしていないのですね。
目先の数字をクリアしたいのであれば、
ローコスト展開を提案するでしょうが、
そもそもクライアント様の10年先を見据えて
サポートさせていただきたいので
地力がつく展開を推奨しています。
そしてこの物価高の中、
ローコスト展開をしている住宅会社が
一気に苦戦しているのです。
集客がボロボロです。
というのは、その住宅を購入される方たちは、
この物価高で日々のやりくりに追われていて、
マイホームどころではないからです。
なので来場が激減しています。
更にローコスト販売をやっていた営業マンが、
付加価値型の営業スタイルに進化するのは、
それはもう本当に至難で、
簡単に路線変更はできません。
ゆえに私は、昔からローコスト住宅を推奨していないのです。
数十年先を見据え、地力がつく展開をしていきたいですね。