個人的におすすめしている本が、
元テレビ東京のプロデューサー、
佐久間亘行さんの著書で、
その佐久間さんの著書の中で、
佐久間さんが愛読されている本が紹介されています。
その本は、「調理場という戦場」というタイトルで、
東京の三田でレストラン、コート・ドールの
オーナーシェフ、斉須政雄氏が著者です。
この本を読み、斉須シェフの仕事に対する姿勢、
それからモノの考え方などに魅かれてしまい、
思わずお店に電話をし、予約をさせていただきました。
そして先日、コートドールさんにお伺いしたのです。
お店の入り方が分からず、
途中、お店に電話をして、親切に教えていただきました。
お店の前に到着すると、
スタッフさんが外で待って下さっていて、
「すみません、わかりにくくて・・・。
ようこそ、お待ちしておりました」
とお出迎えして下さいました。
そして店内に入り、オーダーをして、
ディナーが始まったのですが、
お料理は奇をてらわず、
食材の持つ素晴らしさを引き出した、
王道のフレンチで、本当においしかったです。
近年Instagram等でよく見る、
映えるように高級食材を山盛りにしたり、
いろんな食材を複雑に組み合わせたものではなく、
ホンモノの技術と一流の食材を揃えているお店でしか、
出せないレベルの素晴らしい味・クオリティでした。
味も本当に素晴らしかったのですが、
私たちが感動したのは、その接客。
ホールスタッフの方は全員、男性で、
しかも私たちを担当して下さった方は、
おそらく60代半ばの、ベテランの方だったのですが、
目の配り方、話し方、所作など含め、
本当に素晴らしかったのです。
とにかく話し方や所作に品があり、
こちらの質問に対しての回答が的確。
一流の接客をして下さるお店は、
本当に心地良いんですね。
安心して食事を楽しむことができる。
個人的に、オッサンは人前に出るべきではない、
と日頃からいろんな方に言いまくっている私。
いやいや、レベルが高いと、そんなの関係ない、
ということを痛感しました。
お料理と接客を堪能し、
お店を出る際にシェフのことを質問させていただきましたが、
「私もシェフと30年以上、お付き合いをしてますが、
あの著書のまんまの方ですよ」
と教えていただきました。
これだけ優秀な方たちが
ついていくだけの魅力をお持ちのオーナーなのでしょう。
50代、60代になっても、
営業マンや販売員として、
バリバリ活躍したい方や、
一流の接客を学びたい方には、
本当におススメのレストランでした。
秋~冬にかけて、また訪れたいレストランでした。