この仕事をさせていただく中で、
いろんな経営者の方とお会いさせていただく訳ですが、
定期的に非常に優秀なスタッフさんが
集まってくる会社がある一方で、
常に募集をかけているけれども
優秀なスタッフさんが集まってこない会社もあります。
この差は一体、どこにあるのか?
そのポイントは3点あると思っています。
まず1点目ですが、
経営者が会っている人の数が圧倒的に違う、ということ。
2点目が、経営者に理念とビジョンがあり、
しかもその内容が共感を得られること。
3点目は経営者だけがリクルーティングしているのではなく、
会社の幹部もリクルーティングを積極的に行っている、ということ。
それぞれ解説していきます。
まずは経営者が会っている人の数が違う、ということですが、
実務ばかりやって外に出ていろんな方と会わない経営者、
また性格が内攻的で意識が外に向いていない経営者は、
いつも同じ人としか顔を合わせていないので、
人のネットワークが広がっていかないのです。
当然ながら、人が集まってくる訳、無いですよね?
一方、人が集まってくる経営者というのは、
とにかく外に出て、経営者やクリエイター、職人さんなど、
いろんな方に会いまくっていて、
そこで自社の理念やビジョンを語りまくっているのですね。
更に人が好き。
好奇心旺盛。
ポジティブ。
経営者自身、そしてその理念やビジョンに共感した方が、
いろんな方を紹介してくれるようになるのです。
そして経営者以外の幹部もリクルーティングに積極的、
というケースについてですが、
これは日頃から透明性ある経営をしていて、
トップが自らの考えを発信し、
理念とビジョンを繰り返し社員に語っている会社に
見られる現象です。
こういう透明性があり、かつ理念とビジョンが明確な会社の場合、
「ウチの社長についていく」
「ウチの社長を支えたい」
「ウチの会社、大好き」
と経営者が人として魅力的であれば、
社員さんが思うようになっていくのです。
そして会社と自分の人生を重ね合わせて考えるようになるスタッフさんが
結構増えていくのですね。
そうなると、「会社=自分事」となるので、
幹部やリーダー自ら自分の友人知人で良い人が居れば、
積極的にリクルートをしてくれるようになるのです。
こうして、優秀なスタッフさんが定期的に集まる会社ができるのです。
こういうことが理解できない経営者の会社が、
多額のお金を人材会社に支払って募集をかけたり、
ヘッドハンターに多額のお金を払ったとして、
なかなか人が集まってこない会社となるのです。
経営者にとって自らの人間性を磨きつつ、
外に出ていろんな方と会いまくって、
自社の理念やビジョンを語り、
ファンを増やしていくことが、大切な仕事なのです。