鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3028回】 ディテールへのこだわり

2019年04月15日 | 住宅コンサルタントとして

イタリアの家具や建具、キッチンや収納などの箱物。

それらのデザインは、本当に洗練されていて美しいものです。

 

洗練されたデザインを生み出す上でポイントとなってくるのは、

ディテールのおさまり、デザインに対するこだわり。

 

とにかく薄く、スッキリ見せるためにはどうすれば良いのか、

ということをデザイナーは徹底的に考え、

更に薄くするということは強度が弱くなることにつながりますから、

薄くみせつつ強度を保つ、という矛盾する2つのことに

デザイナー、職人共にチャレンジしているのですね。

 

このディテールへのこだわりは、

デザイナーや職人さん、建築士、現場監督こそ見て触れた方が良いと思います。

 

例えばミラノのアップルストアは、

地下に向かって階段を降りていくのですが、

この階段の踏板、幅広でしかもタイルで仕上がっているのにも関わらず、

片側の壁面のみで支えているんですね。

 

スッキリとした収まりで、かつ強度を保つために

どのような収め方をしているのか、とても勉強になりました。

 

またいろんなメーカーの大きなテーブルも

とにかく天面の板の縁を薄く見せるように工夫している。

 

建具の枠、収納の棚板なども全て薄くてスッキリなんですね。

 

結果、非常に上質な見え方がするのです。

 

「神は細部に宿る」という言葉がありますが、

素晴らしいデザイン、意匠性はディテールへのこだわりの積み重ねで生まれるもの。

 

これはデザインだけでなく、ありとあらゆる仕事にも当てはまると思うのです。

 

細部まで徹底的にこだわる。

 

そういう仕事をしていきたいと思います。

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【第3027回】 ミラノ最終日

2019年04月14日 | 住宅コンサルタントとして

昨日はミラノ最終日。

 

この日はビジネスパートナー様と一緒に

CASSINA、B&B、Boffyなどの

ハイエンドメーカーのショールーム、

それからミラノのRoasteryやエルメスの会場などを見ておりました。

 

 

 

 

 

 

CASSINAはサローネの会場に出展しておらず、

街中に来なければ見ることができません。

 

サローネ会場でいろんなメーカーのブースを見た後に

CASSINAのショールームを見ると、

その違いが感覚的に非常に分かります。

 

もう色、素材、空間のコーディネートが素晴らしすぎるんですね。

 

サローネ会場だけでなく、ミラノの市内の至るところで

いろんなブランド、メーカーが出展していたり

ショールームを解放してくれています。

 

一度にインテリアのディスプレイを100以上見れば、

そりゃ、誰でも何がポイントで何がトレンドなのかが分かりますよね。

 

ビジネスパートナー様の解説を聞かせていただきながら、

じっくりと見学すると、理解の深さが格段に上がります。

 

本当に有意義な時間を過ごすことが出来ました。

 

本日、日本に帰国します。

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【第3026回】 会場外のブースの視察

2019年04月13日 | 住宅コンサルタントとして

サローネ会場内はほぼ見たので、

昨日はミラノ市内で展開されている、

各メーカーが出店している会場に行ってきました。

 

昨年、私たちが最も虜になったのは、

moooiとpaola lentyという2つのメーカー。

 

日本でも買えるメーカーですが、

昨年のサローネの時期のこの2つのメーカーの

会場外での出店ブースが本当に見事で引き込まれたので、

今年も行ってきました。

 

で、結論から言うと、昨年が素晴らしすぎたのか、

今年が少し手を抜いているのか、

昨年とは比較にならなかったです、残念・・・。

 

年によって、メーカーの力の入れ具合も異なるということなのでしょう。

 

やはり全体的にみると、キッチンの年の方が見どころが多く、

照明の年は少し劣るのかもしれません。

 

本日はミラノ最終日なので、

街中をブラブラしながら、

ビジネスパートナー様と午後から市内を回ります。

 

明日、ミラノを出発しますが、

今回でミラノの土地勘がかなりできました。

 

というか、今回私たちが泊まっていたホテルの場所が抜群で

eatalyからもすぐ近くで、しかも最近、

このあたりが再開発され、すごく発展しているということが判明。

 

来年もこの近くにホテルを予約しようと思います。

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【第3025回】 素晴らしい食事会

2019年04月12日 | 住宅コンサルタントとして

ミラノサローネ3日目。

 

日に日に来場者数が増えている感じがします。

 

特に昨日は中国からの団体の方が非常に目につきました。

 

会場内で大きな声で話し、集団で行動する。

 

商品のディテールを隙あらば写真を撮りまくって、

展示物を手荒に扱う。

 

こういう感じのグループも結構な数、いる訳で、

メーカーの中には自由にお客様が入らないようにしているところが

昨年よりも増えているなぁ、と感じました。

 

そりゃ、メーカーさんはいろんな人に見てもらって、

実際に商談がしたい訳ですが、

ブース内がごった返すと話できなくなることもあるでしょうから、

入場制限とかを考えざるを得ないですよね。

 

結果、いろんな部分に支障が出てきているような気がします。

 

まあ、来年以降、対策を考えなくてはなりませんね・・・。

 

 

 

 

ただ、トレンドカラー、照明の種類や使い方など、

かなり参考になりました。

 

帰国後、クライアント様にご報告、並びにご提案をさせていただきますね。

  

ちなみに初日、2日目で、あの広い会場内を約30キロ、を歩いております。

 

昨日はサローネ3日目でしたが、

体がかなりきつく、集中力も欠けてきている感じだったので、

午後3時に会場を出て、一旦ホテルに帰りました。

 

そして仮眠を取って、夜にビジネスパートナーさんのお友達のご自宅にお伺いしました。

 

 

まず衝撃だったのが、とにかくお家がお洒落なこと。

 

そりゃ、そうです。

 

だってPRADAの販促物の写真を撮影している、

カメラマンのご自宅でしたから・・・。

 

もう写真のレベルが違いすぎました!

 

そしてご夫妻自らが私たちのために、手打ちパスタを打って下さっていて、

アーティチョーク、パスタ、肉料理、最後のティラミスまで、

最高のディナーと楽しい会話をご馳走して下さり、

もちろんそれに合うワインもチョイスしていただいたりと、

自分にとって本当に楽しい思い出の夜となりました。

 

 

ご夫妻手作りのパスタ。これをゆでていただきました。

 

 

 

お肉もしっかりとした味があって、ペロリといけました。

 

 

 

ティラミスも絶品でしたよ!

 

 

何より素晴らしかったのは、

ご夫婦で見事に役割分担をしてお料理をつくられ、

一品ずつお料理を出して下さるのですが、

ちゃんと食べる時は、私たちと一緒に食べて下さり、

楽しい会話をして下さることでした。

 

日本だと、オーナーが準備と片付けばかりやって、

食事をゲストの方と一緒にできないこともありますが、

見事に準備、片付けをしながら、ゲストの方と食事と会話を楽しむ。

 

その段取り力とおもてなしの心に、頭が下がりました。

 

凄い方なのに、とても気さくで、

本当に与え好きでポジティブで、成功する方のオーラ全開でした。

 

どの国でも、成功する方のパターンは決まっていますね。

 

素晴らしいビジネスパートナー様は、

やはり素晴らしい方とつながっている。

 

人様とのご縁を大切にしていきたいと、改めて思いました。

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【第3024回】 ミラノサローネ2日目

2019年04月11日 | 住宅コンサルタントとして

サローネ2日目も広い会場内を歩きまわって、

ひたすら勉強しております。

 

今回のテーマは照明ですが、

実は昨年よりも圧倒的に多いのは、

エクステリアの商品です。

 

 

私が特に魅かれるのは、ファッションシェードと言われる、

お洒落な巨大パラソル。

 

これを敷地内に置いているだけで、

センスある住宅会社とお客様に思っていただくことは確実です。

(とまあ、その前に全体をお洒落に作り込んでいく必要がありますが・・・)

 

もうビーチサイドやプールサイドに

個人的に置きたいものが多々ありました。

 

なかなか日本に居ると、

こういうエクステリアの洗練された商品を見ることは無いので、

本当に勉強になります。

 

 

このテーブル、天板が皮で出来ているんです。

これだけの大きさで足が無いんですが、

このテーブルの金額、200万以上でした・・・。

 

 

 

 

 

今日も朝から夜までサローネ会場を視察し、

夜はビジネスパートナーさんが設定して下さった、

現地の方のご自宅で、現地の方の手料理をいただいてくる予定。

 

今日も楽しみです。

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【第3023回】 ミラノサローネ初日

2019年04月10日 | 住宅コンサルタントとして

月曜日の夜に羽田を出て、

月曜日の朝、8時前にミラノに到着しました。

 

そこからタクシーで移動しようしたのですが、

タクシー料金が95€するので、ちょっと引いてしまいました。

 

そういえば、これまでミラノに来た際は、

全てクライアント様をお連れしてのパターンだったので、

ビジネスパートナー様が運転手さん付で

車を用意して下さっていたのです。

 

自力でミラノに来たのは初。

そこでバスで移動することに・・・。

 

バスで約1時間。

ミラノ中央駅について、そこからタクシーでホテルまで移動。

 

ホテルに着くと、まさかのチェックイン可能で、

シャワーにを浴びて、ホテル近くの中華屋さんでご飯を食べ、

万全の状態でサローネ会場に向かいました。

 

今年のテーマは照明なのですが、

そのデザインに関しての発想や洗練さにうっとり…。

 

 

 

 

 

ちなみに、これはお風呂なんです。

 

自宅に1つ、スタンドを置きたいのですが、

かなり気に入ったものがありました。

 

日本に引っ張ってこれないか、

ちょっとビジネスパートナーさんに相談したいと思っています。

 

いずれにしても、土曜日まで、隅から隅まで、

全ブースを見たいと思っています。

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【第3022回】 ミラノに行ってきます

2019年04月09日 | 住宅コンサルタントとして

昨日はお仕事終了後、羽田空港に移動しました。

 

ミラノサローネに行くためです。

 

昨年、はじめてミラノサローネに来て、

その規模やクオリティに衝撃を受けました。

 

無謀にもクライアント様をお連れしておりましたが、

実際に来て、会場を見学して、

自分自身がもっと家具やインテリアを学んでから

クライアント様をお連れしなければならない、ということを実感しました。

 

だから今回は、私と家内だけで、

会場を隅から隅までじっくり見学し、

インテリアデザインについて、勉強したいと思います。

 

羽田について、フライト前にホテルのシャワー室を借りて、

スッキリした状態で出発までラウンジでお酒を呑んでおりました。

 

飛行機に乗った瞬間から、記憶がありません(←飲み過ぎ・・・)

 

フランクフルト経由でミラノに入り、

早速サローネ会場に行ってきます。

 

このブログの中で、いろいろと報告させていただきますね。

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【第3021回】 一流を知り、体感するために投資する

2019年04月08日 | 住宅コンサルタントとして

自分自身を成長させようと思うのであれば、

自分に投資しなければなりません。

 

ビジネスの世界やスポーツの世界で大成された方は、

自分に対して投資をしているのです。

 

特にビジネスの世界で成功したいのであれば、

やはり一流とは何かを知っておくべきだと思います。

 

個人的にお勧めしたいのは、

やはり一流の料理店や旅館にお客様としてお伺いして

そこでの接客、味、しつらえ、料理人さんの所作などを

自分の目や舌で体感することです。

 

一流と二流の差を目の当たりにすることで、

一流を目指さなければならない、

ということを自覚できるようになります。

 

先日、以前から気になっていた京都市内の料理屋さんに行きました。

 

クチコミの評判は良かったのですが、

結論から言うと二流店でした。

 

まずお店の内装が非常にチープでした。

 

そして器のセレクトも、置いているお酒のバリエーションもイマイチ。

 

料理はそこそこ美味しいのですが、

大将の感性が一流では無いのです。

 

ですから接客の面でも、ちょっと残念な点がありました。

 

料理店は、ただ料理が美味しいだけではダメ。

 

お客様がそこで過ごす時間を楽しくくつろげるものにしたり、

「そこまでやるか!」と感動させたりしなければ、

真の一流店とは言えない時代。

 

こういう経験を通じて、例えば住宅の営業マンは、

建築知識や営業トークが優れているだけではダメで、

やはり所作や気遣い、人間力が無ければ評価されない、

ということが分かるようになるのです。

 

一流と二流の差を感覚で理解できるようになると、

自分の本職において、どういうことをしなければならないかが

分かってくるようになるのです。

 

だから自分に投資をすべきなのです。

 

皆さんは自分に投資をしていますか?

 

一流に触れていますか?

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【第3020回】 説明はもうあまり必要ない時代

2019年04月07日 | 住宅コンサルタントとして

住宅会社の接客で、今の時代に重要なのは、

こちらがあまり説明しなくとも、

お客様が理解できる環境をつくっておくことです。

 

どんなスタイルの家が得意なのか?

何が他社と異なるのか?

価格は大体どれくらいなのか?

社員教育がしっかりとしているかどうか?

アフターメンテナンスが万全か?

 

こんなことを営業マンが説明しなくとも、

お客様に事前に伝わっておくようにすること。

 

そのために、インスタや自社スマホサイトのデザインが

重要になってくるのです。

 

大半のお客様は、事前に自分たちのことを調べて来場されますから、

お客様がお持ちのイメージと同じ方向で接客をしなければなりません。

 

そして既にお客様が知っていることを営業マンが得意げに話してしまうと、

ちょっとウザく感じてしまうのです。

 

だから初回接客で重要なのは、

自社の商品や会社の説明よりも、まずはお客様の要望を引き出すこと。

 

そしてお客様に共感することなのです。

 

お客様が困っていること、そしてお客様がやりたいことを引出し、

そこに共感することが、初回接客の第一歩。

 

ここでお客様の心を掴めれば、

お客様はこちら側のことをもっと知りたいと思われます。

 

そこからです、自社の商品や会社の説明をするのは・・・。

 

説明はあまり必要ないですが、

それは良好な関係性をつくる上での話であって、

お客様の心を掴んだ(=こちらに心を開いて下さった)後は、

しっかりと会社の信念をお伝えすることが重要です。

 

このポイントを押さえて、初回接客に取り組んでいただければと思います。

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【第3019回】 ゼロから立ち上げて、わずか8年で・・・

2019年04月06日 | 住宅コンサルタントとして

期首を迎える月に、もう年間目標を超える受注残があり、

利益が確定しているとすれば、

経営者としてこんなにやりやすいことは無いでしょう。

 

経営陣は1年以上先を見て、経営判断ができる。

 

当期の粗利益額が確定しているから、

どの分野にどれくらい投資できるかが明確。

 

こんな理想的な会社を創業わずか8年で作り上げたクライアント様。

 

4店舗で年間100棟を大きく超える受注なのですが、

営業スタッフは前期、実質10名(今期は12名)。

 

受注棟数では、まだ県内に大手がいますが、

生産性や営業利益率、受注残では、ダントツ一番店です。

 

そして私が素晴らしいと感じるのは、

これだけ優秀なスタッフさんばかりなのに、

皆さん本当に素直で協調性があるんです。

 

特に幹部の方の当事者意識、一体感は素晴らしく、

私の提案や質問にも本当に受け止めて下さるのです。

 

だからこちらも毎月、全力投球でしゃべり続けてしまいます。

実はコンサル終了後、空港や駅までお送りいただく途中で、

本当に気を失いそうになってしまうくらい、頭が酸欠になってしまう・・・。

 

それくらい、こちらがのめり込んでしまうのです。

 

メチャメチャやり甲斐を感じてお仕事させていただいておりますし、

実は毎月、私もメチャ学ばせていただいております。

 

そういう社風をたった8年で、今の社長がつくりあげたのです。

 

これまでの社長のご苦労や努力を多少なりとも知っているので、

私、いつも胸がいっぱいになってしまいます。

 

今期の数字は達成しているので、

目先のことを考えず、長期的視点で仕事ができる。

 

黒字も確定、キャッシュもしっかりと回っているので、

皆、安心して働くことができる。

 

会社の方針、基準が明確なので、

どういう考え方、思考で仕事をすれば良いかが分かりやすい。

 

そして幹部が一枚岩で仲が良いので、

会社の雰囲気が良いので、会社に来るのが楽しい。

 

こんな会社が増えていけば、住宅業界も、

それから各地方都市ももっと良くなっていくと思います。

 

そこを目指して、私自身、仕事をしていきたいと思います。

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【第3018回】 営業マンの基本

2019年04月05日 | 住宅コンサルタントとして

営業マンの基本中の基本は、お客様に可愛がっていただくことです。

 

自分が年上で、お客様が年下であったとしても、

売り手が女性、お客様が男性であっても、

売り手が男性、お客様が女性であっても、です。

 

どれだけ商品が良くても、どれだけお買い得なプライスでも、

嫌な営業マンから買いたいお客様はおられないのです。

 

住宅の営業マンの場合、契約までのプロセスも長いですが、

契約してから着工するまでの間も結構期間があり、

その中でいろんな打合せをお客様とやっていかなくてはなりません。

 

そんな中でお客様から可愛がられていない営業マンは、

お客様から「営業マンの担当の変更をお願いしたい」と

言われてしまったりします。

 

これが立て続けに起こるようでしたら、

その営業マンは契約後、かなり態度が豹変するということであり、

更にはそういう営業マンは紹介をほぼいただけません。

 

担当変更を頻繁にお客様から依頼されるスタッフを発覚したら、

会社としてはすぐに指導して改善していかなかくてはならないでしょう。

 

 

営業マンとして経験を積み、知識等も高くなってくると、

ついついお客様を自分の意のままに動かそうとしたり、

お客様に対して無意識のうちに上から目線になっていたりすることがあります。

 

若くしてトップクラスの成果を出すと、

ついつい自分が出来る営業マンだと勘違いしてしまうもの。

 

そういう営業マンは必ずどこかで一度、頭を打ちますが、

そこで営業の基本に気づかなくてはなりません。

 

年齢を重ねて、年下のお客様からも注文をいただきまくっている営業マンは、

皆さんビックリするくらい、かわいらしい一面があったり、

お客様のために一所懸命やる、という覚悟がにじみ出ていたりするものです。

 

営業マンとして長く活躍したいのであれば、

年下のお客様からも可愛がられなくてはならないのです。

 

そのために必要なのは、謙虚で素直であること、

そして人のために熱く、一所懸命に動く覚悟があることなのです。

 

商品知識だけ、商品のお買い得感だけでは売れなくなってきています。

 

皆さんは年下のお客様にもかわいがっていただけているでしょうか?

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【第3017回】 20年前に教えていただいたことが通用する有難さ

2019年04月04日 | 住宅コンサルタントとして

20年前、私は建築資材メーカーの営業マンでした。

 

サッシを1棟納材すれば、平均60万、

室内建具1棟分を平均すると70万、

ユニットバス30万、キッチン30万が平均単価でした。

(高級キッチンの場合は売値が100万を超えるものもありましたが、

あくまで35坪くらいの一般的な住宅の平均納材単価です)

 

これらの商材を組み合わせて販売することで、

月に5000万~6000万の売上目標を達成しなくてはなりませんでした。

 

これを毎月、達成させるためには、

当月の売上を当月に営業していては無理で、

1カ月から3か月前に当月の数字の大半を作っておく必要がありました。

 

当時、自分が担当していた工務店さんの年間新築棟数が約500棟。

ということは、月間40棟前後の新築現場が動くので、

それらが着工する1~3か月前に売り込みをかけ、

ドンドン売上を確定していかなくてはなりません。

 

当月、翌月、翌々月の数字を管理し、

今月の数字は後いくら不足していて、

翌月の数字、翌々月の数字がいくら不足しているのかを

週単位でチェックしていかなくては、

毎月の目標数値を達成することは不可能だったのです。

 

その膨大な売上数字を管理する方法を

私自身、20年前に会社から教えていただきました。

 

毎月月初に数枚の帳票に全物件を記入しなければならず、

時間をかなり取られるのですが、

手で記入することで感覚的に当月や翌月の売上の不足分が把握でき、

 

「このままだと、2か月後に売上が2000万、不足する。

今から2か月後の数字を詰めないと・・・」

 

という感じで、常に翌月、翌々月の数字が

いくら不足するのかを明らかにし、

その月をむかえるはるか前から焦って営業していました。

 

結果、5年に渡って売上を達成することが出来ました。

 

この帳票を建材店のクライアント様に

数か月前から使っていただいているのですが、

もう個々の営業マンがどんな活動をしているのか、

説明をしていただかなくとも一発で分かるのです。

 

売れる得意先にしか訪問していない。

新規先を開拓していない。

数か月先を見て仕事ができていない。

 

などなど、この管理帳票が全てを教えてくれるのです。

 

20年前の手法ですが、今でもバリバリ通用するのです。

 

こんな数字の組み立て方を20年前に教えていただいていた、

ということに、本当に自分は幸運だなぁと思います。

 

最初にあの会社で働かせていただいたからこそ、

営業の基本を理解することが出来たのだと改めて感じます。

 

そして営業の本質は、年月が経過しても変わらないのです。

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【第3016回】 考え方がせこいと、運気は上昇しない

2019年04月03日 | 住宅コンサルタントとして

コストを削減することは、

経営をやっていく上でとても重要です。

 

でも、コストを削減することと、せこいことは、意味が異なります。

 

コストを削減するということは、無駄を無くすことであったり、

お客様や取引先、従業員さんに支障が無い部分で

より安いものに変えていくということです。

 

しかしながら、せこい、ケチというのは、

これはケチったらだめだろう、という部分ですら、

より安い業者さんに依頼するのです。

 

例えば、一流の技術を持った人、

クオリティの高いモノを納品できる人には、

それなりのフィーを支払わなければならない、という道理が

せこい人は分かっていないのですね。

 

だから、一流のクリエイターがつくったものに似せて作っても、

猿真似の出来にしかならず、成果につながらないのです。

 

コスト削減の発想で仕事をする人は、

自分たちのことだけでなく、会社や同僚、

発注先や情報提供先など全ての人のことを考えて行動できる。

 

だから、いろんな人が応援してくれ、情報もドンドン入ってくる。

 

一方、せこい発想でしか仕事ができない人は、

自分たちのことだけしか考えて行動しないので、

最終的に一緒に仕事をしたくなくなる人が続出し、

クオリティーが低く、暇な人しか依頼を受けてくれなくなるのです。

 

結果、考え方がせこい人は、誰も応援してくれない。

最終的に、運気が上昇しない。

 

得していると思っているのは、本人だけだったりするのです。

 

仕事の基本は、困ったときに助けてくれる人、

有益な情報を定期的に届けてくれる人など、

応援してくれる人を多くつくっていくことです。

 

そのためには、いろんな人の立場を理解でき、

自分がもらうばかりでなく、人に与えられる人にならなければなりません。

 

自社はいろんな方から応援してもらえる会社になっているでしょうか?

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【第3015回】 着工前に全ての仕様を確定させる

2019年04月02日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界で、利益が出ない会社に共通するポイントが、

着工前に全ての仕様をお客様に確定していただいていないということ。

 

「仕様が確定しないのは、お客様が決めてくれないから・・・」

 

とお客様に問題があるかのように

捉えている方もいるかもしれませんが、

個人的には住宅会社側に

問題があるケースの方が圧倒的に高いと思っています。

 

仕様が確定すると、

電気配線や給水・排水管、

下地をどこに入れるのかという問題、

そして今だと換気システムのダクトをどこに通すのか、という問題、

エアコン本体や室外機、エコキューとの設置位置、

バルコニーのおさまりなど、全てが確定することができ、

それを職人さんにお伝えするために図面制作も可能となります。

 

図面を制作し、それを着工前に職人さんにお渡し、

事前打合せをすることで工事がスムーズに進み、

無駄が一切なくなるので、結果コストが下がり、利益が維持できるのです。

 

しかし工事が進む中でちょっとずつ仕様を決めていくスタイルだと、

都度、現場で設計や監督と職人さんたちが打合せしなければならず、

この現場での打合せがいろんな職人さんの手を止め、

工期が長くなり、結果利益が下がっていくのです。

 

やり直し工事も劇的に増えますしね・・・。

 

また一度決定したことの変更についても、

それが如何に大変で、いろんな方と打合せが必要で、

おさまりを考える上で図面を作り直したりしなければならないかを

お客様は知らないのです。

 

例えば、機器の設置位置や壁や天井の仕上げを変えるだけなら、

そんなに大変なことじゃ、ないだろう、と思っていたりするのです。

 

ゆえに契約後から工事着工前にかけて、

仕様変更が出来ないことを論理的に説明し、

変更が発生しないようにして

スムーズに工事が進行できるようにしなければなりません。

 

これができていない住宅会社は、

契約時や着工前の粗利益が、工事完了後に思いっきり減少し、

決算がドンドン悪化していくのです。

 

そして仕事量の割にスタッフ全員が忙しそうにしていて、

生産性が非常に低い会社となるのです。

 

着工前に仕様確定を完全に行い、

図面を作成し、着工前に業者さんとの打合せを完了させる。

 

皆さんの会社はできているでしょうか?

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【第3014回】 新たな環境でスタートする人へ

2019年04月01日 | 住宅コンサルタントとして

4月1日は、社会人、大学生、高校生などの一年目の方の

入社式や入学式が行われる日です。

 

我が家の次男も今日が入学式らしく、

家内は入学式に参加するようです。

 

大学生や社会人の方にもし一言、言うのであれば、

それはただ一つ。

 

「自分がやりたいことを見つけるために、

目の前のことに一所懸命取り組み、勉強すること」

 

ということです。

 

自分が本当に何をやりたいのか?

そこを見つけるのって、そんなに簡単では無いと思います。

 

そしてやりたいことをやったとしても、

そこで価値を周囲に提供できなければ、

残念ながら生活していくだけの報酬を得ることはできません。

 

サッカー選手になりたいと、

どれだけ思っていても、

どれだけ練習しても、

プロのチームから必要とされる能力が無ければ

契約していただけない。

 

結果、やりたいことを続けられないのです。

 

「やりたいことをやる」ということで重要なのは、

自分のやりたい気持ちと、そのやりたいことでお役に立てる、

ということが両立しなければならないということ。

 

その重なる部分を見つけることは、

個人的には簡単では無いと思います。

 

それは見つけられるというよりは、

目の前のことに没頭していく中で自然と見つかると思うのです。

 

だから目の前のことに真剣に取り組む。

成果を出そうと学び続ける。

その中で、本当にやりたいことで、

かつ他の人に貢献できることが見つかると思います。

 

自分がやりたいことを追求していくことは大いに結構。

 

でもそれをやり続けていく中で、

人に必要とされるだけのクオリティやパフォーマンスが出せなければ、

そのやりたいことを続けられないという裏の面も伝えていくことが

重要なのではないか、と思っています。

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