謝恩会と結婚式

最近あまり聞かなくなったけど、この街にきて「謝恩会」
という言葉をよく聞く。お世話になった人に、感謝の気持ちを
伝える、という当たり前のことを、日本人が忘れかけているのかもしれない。
とある、謝恩会が来週あって、そこで赤松林太郎君のスカルラッティーの演奏を
やるらしい。（ＣＤで）どんなシチュエーションかわからないけど、いい謝恩会に
なりそうだ。林太郎君のトリフォニーホールでのピアノライサイタルは４月１日。
まだまだ先と思っていたけど、もうすぐだ。「こんかつ」とかいわれて、結婚とは
縁遠いと思っている人も多いと思うけど、「人生、はやくもおそくもなく、ちょうどいい感じで、出会う」ものだから、わかりまへんよ、ほんま。

最近、天真庵では結婚式のラッシュ。この年になると、結婚より離婚、結婚式
より葬式のほうに軍配があがるのだが、とにかく結婚ブームなのだ。
カウンター越しに「幸せなお二人」に、のろけられたり、あてられたり、
する日々。昨日も「ぬまちゃん」たちがきた。今日神田明神にて、結婚式をあげる。彼女は天真庵に遊びにきて、この街が気に入って、きらきら橘商店街の中に
縁があって住むようになり、ときどき天真庵を手伝ってくれた。
美人というより、飽きがこない顔した、気立てのいい、少しおっちよこちょいだが
いい女。相手は、背が高く、寡黙な職人、みたいな男だけど、酒の飲み方が
いい。飲むほどに腰が落ち着く、みたいなタイプで、昨日も「死神」を美味しそうに飲んでいた。こんなタイプの男は間違いがない。大阪で働いているので、来月から大阪に住むことになる。

昨日の日経ＭＪ（日経流通新聞）に「古民家リノベーションのコツ」という記事があり、そこで天真庵が紹介された。モデルのような女性がカウンターに座っている写真がとてもいい！「建物は古いけど、それをうまくリノベーション（改装）すると、こんな若くて美人が遊びにくるよ」みたいに、希望が持てるような感じ！