お正月にあった役行者(えんのぎょうじゃ)さんたちは、吉野や熊野の
山の中を歩いて修行をしてきた。山吹の格好をし、わらじを履いて、
道なき道を夜中でも駆け回る。あるところは、蛇がうじょうじょいたり(
彼らは神の使いとして、縁起がいいものとされる)、ぬめぬめした沼地みたいなところでは、「ヒル」がうじゃうじゃしているらしい。そんなところも、歩いて自然と一体
の感覚をつかむまで、歩いて修行をするらしい。
昨日は、ニューイヤーコンサート。正式には、「MUSICA LIBERA TOKYOlive at 天真庵」。昨年も同じ日に、やまねさんと大宅さんが、やってくれた。
その時は俳優のSさんが、詩を朗読してくれた。今回は、N響の若手のホープ、
松田拓之さんがヴィオリンを演奏してくれた。ツィゴイネルワイゼンを演奏している指
を見ていると、「ヒル」のように、ぴたっと弦に張り付いて、すべる、そんな感じだった。とても人間の手や指とは思えないくらい、神技のような演奏にお客さんたちも、
固唾を飲んだ。大宅さんは、クラリネットとヴィオリンを阿吽の関係にする呼吸を
整えるために、指も頭も青大将みたいに機敏に動かしながら、すばらしい伴奏に
徹していた。年末の大工仕事(ベートーベンの第九)に大忙しだったやまねさんも、
いつものように元気にクラリネットの名演奏を聴かせてくれた。言葉では尽くせない
くらい素晴らしい音楽会だった。終わった後の蕎麦会で、佐久の「花」を、グビグビ
飲みながら、今年の抱負を語りあったりした。舞曲を中心にした演奏会の後にふさわしい華やかな酒宴だった。
N響のやまねさんも、松田さんも山口出身。松田さんとヴィオラのヨッシーは
同門の音楽家。帰り際に、「みんなひょっとして、壇ノ浦で別れた平家の末裔?」
といってしまった。下関にある赤間神宮は、平家の御霊を弔っている。役行者の
人たちが修行する山々や縁のある土地には、少なからずの「平家落人伝説」がある。
こんどの日曜日9日に演奏してくれる榎田百香さんの「薩摩琵琶」は、
平家の落人の御霊を鎮魂させるために、生まれてきたような楽器だ。
彼女が演奏する縁のある土地もまた「平家落人伝説」のあるところが
多い。土縛霊とも縁を結びながら、今年もおもしろい旅ができそうだ。
9日のライブは、いつもより一時間はやくスタート。
18時開場 18時半開演 2000円(蕎麦と珈琲つき)天真庵で3度目のライブ。
17日のクラシックジャズは、普通どおり19時開場、19時半開演
4000円(蕎麦会付)
今日から通常どおり営業。
山の中を歩いて修行をしてきた。山吹の格好をし、わらじを履いて、
道なき道を夜中でも駆け回る。あるところは、蛇がうじょうじょいたり(
彼らは神の使いとして、縁起がいいものとされる)、ぬめぬめした沼地みたいなところでは、「ヒル」がうじゃうじゃしているらしい。そんなところも、歩いて自然と一体
の感覚をつかむまで、歩いて修行をするらしい。
昨日は、ニューイヤーコンサート。正式には、「MUSICA LIBERA TOKYOlive at 天真庵」。昨年も同じ日に、やまねさんと大宅さんが、やってくれた。
その時は俳優のSさんが、詩を朗読してくれた。今回は、N響の若手のホープ、
松田拓之さんがヴィオリンを演奏してくれた。ツィゴイネルワイゼンを演奏している指
を見ていると、「ヒル」のように、ぴたっと弦に張り付いて、すべる、そんな感じだった。とても人間の手や指とは思えないくらい、神技のような演奏にお客さんたちも、
固唾を飲んだ。大宅さんは、クラリネットとヴィオリンを阿吽の関係にする呼吸を
整えるために、指も頭も青大将みたいに機敏に動かしながら、すばらしい伴奏に
徹していた。年末の大工仕事(ベートーベンの第九)に大忙しだったやまねさんも、
いつものように元気にクラリネットの名演奏を聴かせてくれた。言葉では尽くせない
くらい素晴らしい音楽会だった。終わった後の蕎麦会で、佐久の「花」を、グビグビ
飲みながら、今年の抱負を語りあったりした。舞曲を中心にした演奏会の後にふさわしい華やかな酒宴だった。
N響のやまねさんも、松田さんも山口出身。松田さんとヴィオラのヨッシーは
同門の音楽家。帰り際に、「みんなひょっとして、壇ノ浦で別れた平家の末裔?」
といってしまった。下関にある赤間神宮は、平家の御霊を弔っている。役行者の
人たちが修行する山々や縁のある土地には、少なからずの「平家落人伝説」がある。
こんどの日曜日9日に演奏してくれる榎田百香さんの「薩摩琵琶」は、
平家の落人の御霊を鎮魂させるために、生まれてきたような楽器だ。
彼女が演奏する縁のある土地もまた「平家落人伝説」のあるところが
多い。土縛霊とも縁を結びながら、今年もおもしろい旅ができそうだ。
9日のライブは、いつもより一時間はやくスタート。
18時開場 18時半開演 2000円(蕎麦と珈琲つき)天真庵で3度目のライブ。
17日のクラシックジャズは、普通どおり19時開場、19時半開演
4000円(蕎麦会付)
今日から通常どおり営業。