長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

ひな祭り

2011-03-04 08:45:57 | Weblog
昨日はブログを書いた後、本を読んでいたら、
「そうだ、今日はひな祭りだ」と思って、やっぱり田舎に
でかけた。昨年の今ごろ、真壁(まかべ)の石屋さん
に頼んで、珈琲の石臼をつくってもらった。その真壁と
は、町おこしのために、「ひな祭り」を企画した。古い
商家の残るまちのいたるところに、その家に伝わるゆかりの
ひな人形が飾られている。勝浦もそうだけど、「ひな祭り」で
町おこし、というのは、春をさきどりするような陽気な気分に
なっていい。小さな町に10万人くらい人がくる。

同じ作家の石臼をつかって、大豆を毎朝擦りつぶし、手作り豆腐と
蕎麦を食べさせてくれる蕎麦屋がある。そこで豆腐と、おからで一杯
飲んだあと蕎麦を手繰り、その後、峠をこえて笠間にいった。
小川甚八さんの窯の看板が目に入ったので、「ちわっす」と暖簾を
くぐった。織田流煎茶道の教室でも、ハレの時、つまりちょっとした
お茶会の時なんかに、彼の作った急須でお茶を入れたりする。
やさしい味の煎茶が、甚八作の汲みだし茶碗ででてきた。
思わず「たいへん、けっこうなおかげんで」といってしまう。
お茶が日常茶飯になり、ありがたさにかけたり、ほんとうの
おいしいお茶を飲む機会がなかなかないけど、彼の急須で
お茶が飲めたら、人生がより豊かになる、そんな気持ちになる。
焼締めの小ぶりの、まるで小雀(こがら)みたいな急須をひとつ
買ってきた。あたり前だけど、作家の家にお邪魔するのと、ギャラリーを
のぞくのは、意味が違う。作家の家にお邪魔するときは、「買う気持ち」を
もっていってほしい。

今日は「三味線と琴のライブ」の日だ。
リハーサルの前に新しい甚八さんの急須で小さなお茶会をしたいと思う。
あ、楽しみだ。「喫茶去」(きっさこ)

明日は「エリカ庵」