昨日までに、焙煎とかえしと蕎麦汁の仕込みを完了。今年も元気に蕎麦を打ち、
人間いぶりがっこになるくらい珈琲豆を焙煎しながら、奇人いや貴人たちと、共に
楽しみながら、不思議な時間をつくっていきたいものだ。
二階では、お茶やお花のお稽古をしたり、かっぽれで座敷芸を勉強したりした7年だったが、
今年から一日一組限定で「普茶料理風そば膳」をやることになった。煎茶の仲間や、これから
そば打ちを本格的にやろうとしている連中のヒントになれば幸いだ。「も・て・な・し」なんて言葉に
すると簡単だけど、「花を飾る」とか、その花の花器を選らんだり、お茶やお菓子、そのまわりの茶器のしつらえ、
料理の段取り・・・それぞれの段階に「こころ」をこめる必要がある。夜の二階は、ぼんやりした灯りなので、漆器
などがより艶っぽくみえる。酒器や器にそれらをおりまぜたり、酒器も徳利よりも、蓋のついたお銚子みたいなんで
やってみようかと思う。アニメの「風たちぬ」で、主人公たちが戦時中に上司の家で祝言をあげるシーンがある。
あのシーンは、「日本人に生まれてよかった」と思う場面。さすが宮崎さんだと感激した。
四国のお遍路さんに、地元の人たちが、おにぎりやお茶を施したりする歴史がある。「おせったい」
という。会社でやる「接待」というのは、「お金」が中心で、「ひごろお世話になってま」とかいいながら、こころの中では
「一万円つかうので、それ以上かせがせたや」みたいな計算がどこかあるもんだ。また受けるほうも、「三万くらい
稼がせたので、食事の後はキャバクラくらいいって、バカいいながらボリボリ。。」みたいなことを計算されている。
不況になって、そんな「接待」が少なくなってよかったけど、アベノミクスは今年から「接待」をおすすめする作戦らしい。
ほんとうに仕事をしながら自分を磨いていく気があれば、「食べるもん」や「飲むもの」「器とか絵とか掛け軸」
なんかを買うときは「身銭を切る」つまり自腹を切る、というのが大前提だと思う。平成8年からギャラリーをやってきて、
出会った人たちの「ホンモノ」にふれるたびに、そう思う。
そんなことも含めて、二階の会は、勉強できる場にしたい。京都の料亭いっても辱をかかんレベルにはしたいなお互い。
今年は久しぶりに「大人の修学旅行」を復活しようと思う。京都のおもしろい場所にいっしょにいきましょ。好日居の主人
とも「蕎麦会」の約束したし・・
「蕎麦を自分で打つ」「お茶をていねいに入れる」「そばがきをかく」「気のこもった珈琲を入れる」・・・そんなことに挑戦もしてもらいたい。
「おせったい」とは、お金を出すことよりも、「こころ」やと思うな。
今日の営業は「12時から16時」
明日は「卵かけごはん」はなし。鶏さんも正月休み。12時から19時まで営業。