長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

普茶料理を堪能

2014-01-13 09:10:08 | Weblog

昨日は「蕎麦打ち」の事始め。マイのし棒を持って、元気な女子たちが

やってきた。最近は高橋さんのビデオを見てイメージトレーニングをやっているらしく、

流れるようなリズムで蕎麦打ちがおこなわれた。

この子たちと、一年をかけて試行錯誤してきた「なんとなく蕎麦を喰う会」というのが、

「普茶料理風そば会」の原型だ。いつもは、かえしと柚子胡椒で食べる「そばがき」も、

きのうは煎り酒浸しにし、ねり梅をのせ、ふたつきの志野茶碗で出した。ぬる燗も、

囲炉裏の五徳に南部鉄瓶をおき、その中で露天風呂のように備前徳利を入れ、

それを漆の酒器で飲む。露天風呂の醍醐味は、「生きているのか死んでいるのか、わからない

ような状態」が最高だとされるが、お酒もまさにその境地が最高。

三味の音なんかがあれば、都々逸でも、かっぽれでも・・・といった気分になる。

寒い日の熱燗は、ほんとうに極楽極楽。絞めのつもりで出した「とんさま」だったが、

豚肉で一献、汁を飲みながらまた一献・・・・これまた一楽で酒がとまらない。

そばの好きな人は、酒が好きな人が多い。そば湯で一献という境地になれば、そば大学も卒業証書が近い。

今日、今は「卵かけごはん」

手前味噌作りもいよいよ始まる。30人くらいの同志と、思い思いの味噌をつくり、味噌汁歳時記よろしく、

苦みの春、酸味の夏、慈味の秋、根采の甘みの冬・・・春夏秋冬の家庭の味が優美にひろがっていく

物語の始まりでもある。

今日は19時まで「あきない中」  日々是好日。