コマドリ、ホトトギズ、オオルリの3つのことをいう。
小さいころ、家の隣が「小鳥屋」で、そこの主人が毎日、
とりもち(鳥を捕獲する時に使うもち)をつくったり、鳥かごをつくったり
するのを見るのが好きだった。少し大きくなった時、近所の山に「めじろとり」
に連れていってもらったことがある。そのころその主人が、メジロ、やまがら、四十雀、
ジョウビタキ、ウソ、こがら・・・などいろいろな小鳥の鳴き声と名前を教えてくれた。
半世紀以上も前のことだけど、今でも山歩きなどをして鳥の声をきくと、そのころ覚えた
ものがさっとでてくる。
家の庭には、植物のほととぎすがいっぱい咲いている。薄紫の花に斑点の模様があり、
それが鳥のうぐいすと似ているところか命名された。
「花は野にあるごとく」と利休先生はのたまった。華人といわれる人たちも花屋から調達するのが
当たり前になった便利な時代だけど、「どんな風に咲いているか」というのを見るのは大事なことだ。
ほととぎすは、一輪差しに一本投げこむのが一番だけど、鳥が飛び立つような姿のものを、そのまま
さっと投げこむのが、いい。
今日は「タイムドメイン」
池袋時代から、気のおけない仲間たちが、好きなCD、お酒、酒肴を持ちこんで、わいわいサロン
みたいな宴。
時鳥(ほととぎす)厠(かわや)半ばに 出かねたり (夏目漱石が立命館の創業者西園寺公望におくった俳句)