長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

自分らしくおやりなさい

2010-08-08 07:40:03 | Weblog
そんな副タイトルの映画が、今月末から始まる。
タイトルが「トイレット」。「かもめ食堂」の荻上直子さん
の新しい映画だ。先週の木曜日に、銀座をブラブラしていたら、
映画館の前に大きく看板がかかっていた。荻上さんは「ダメ中」の小川先生の
友だちらしくて、近々、天真庵に蕎麦を食べにくることになっている。
あまり映画を見ることはないが、「かもめ食堂」は、なかなかおもしろかった。
とくに珈琲を入れる場面が、印象的で、もしも将来、「珈琲をうまく入れる講座」
の時には、「予習に「かもめ食堂をみてくるように」と、いいたいくらいだ。
まだご覧になって輩は、ぜひ1度ご覧くだされ。

8月から、「長屋茶房天真庵」のサイトでも「珈琲豆の通販」を始めた。200g
以上買うと、「元気の約束手形シール」をプレゼント中。
それを、空き缶とか、ジャムなどの空いた瓶に貼って、その中に豆を
入れると、豆の劣化がおくれる。
ともあれ、1日の始まりに、おいしい珈琲を入れて、飲む、という
時間は、至福と時だ。どんなにおもしろくない毎日の繰り返しの中に
あっても、大切な一服の時。

トイレのひとときも大事な時であり、空間である。
大事な空間には、神がいる。だから昔からみんなトイレを
きれいにする習慣がある。感謝。

ダメ中

2010-08-07 07:29:05 | Weblog
昨日はダメ中だった。
元気な男子の新人が2人きた。
最近の男子にしては、文人墨客っぽい、というか、
天真庵ゆかりの書家や陶芸家のことに、関心があるようだった。
こうゆう「奇人」がくると、話がはずみ、酒がうまくなる。
昨日の授業で、先生が詠んだ漢詩もよかった。
蘇舜欽という人の「書中閑詠」。
少し酩酊した作者が、身のまわりの風景を見ながら
楽しんでいて、寝転びながら、浮く雲や風を楽しんでいて、
まわりに読みかけの本が置いてある・・・そんな内容だ。

漱石が草枕に紹介した陶淵明の、「悠然見南山 」(悠然として南山を見る)のように、
中国の詩というのは、壮大な自然などを読んだものが多い。そんなのに
比べると、平凡な日常が詠まれた歌だけど、なんとなく、ほのぼのとしていていい。
詩も作者も、日本ではほとんど知られていないが、それがまたいい。
かの孔子さまも、かく語りきだ。
「人知らずして慍(うら)みず、また君子ならずや」

人が知ろうが、知らないだろうが、認められようとか、名前を残そうと
思わなくても、信じた道を、まっつぐ歩く。これが江戸っ子、いや、君子
なのである。「ダメ中」は、ダメな人が集う会みたいなイメージがあるが、
元気な先生の人徳にひかれて、多士済々な文人みたいな面々が、あまたくるように
なった。今月29日の「nobie」のライブには、先生はじめ、面々が聴きにくる。
「また、うれしからずや」である。

今日は「エリカ庵」
今日は暦の上では立秋。
夏のケアをしっかりしていないと、秋にへたる。
これも自然の理だ。まだまだ暑いけど、気持ちのいい
秋を迎えるためには、今が大事だ。
元気な体があってはじめて、なんでもできる。
「口が悪い」「根性が悪い」「腹が黒い」・・・
こんな持病をお持ちの方も、エリカ庵にくれば、なんとか
なる。

歳月人を待たず

2010-08-06 07:18:05 | Weblog
昨日は、熱い銀座の砂漠を朦朧としながら歩いた。
行き着けの骨董屋にいくたびに、お茶やミカンジュースを
ご馳走になり、命からがら、なんとか生きて押上に帰る
ことができた。夕方は友だちがくることになっていたので、
松坂屋で「山田饅頭」を買って帰った。でも、暑いので
アイスコーヒーを飲みながら談笑していたら、すぐに時間
がたってしまい、急いで予約していたSpice Cafeにいった。

ひとりの友だちは、某テレビ局に勤めている。昔からカレーが
好きで、秋葉に事務所があったときに、よく日本橋にあった
カレー屋でカレーを二杯食べて、仕上げが千疋屋のイチゴババロア
を食べた。でも昨日は5人で、五種類のカレーを堪能し、お酒も堪能し、
スイーツまで同じ場所で楽しめた。ひとりは、某テレビ局に勤めて
いた友人の奥方。昨年の6月にその友だちが49歳で旅立った。マイケルジャクソン
と同じ年、命日も1日違い。
ぼくらも、いつあちらの世界にいくかは、わからないが、
「朝おきたら、生きていたを喜び、寝るときに、生かされていることに感謝」
しながら、毎日を一生だと思って、生きていくのが人生ではなかろうか、などと
思う今日このごろ。その逝った友だちが、生前気にいっていた南條先生のビワの
掛軸を二階に飾ってある。漢詩は、陶淵明の「歳月人を待たず」。


盛年不重来 せいねんかさねてきたらず
一日難再晨 いちにちふたたびあしたがたし
及時富勉励 ときにおよんでまさにべんれいせよ
歳月不待人 さいげつひとをまたず

生きている間に、好きなことをやるに限る。
「いつか・・」とか「老後に・・」とか、いっていても、
歳月は待ってくれない。

今日は「ダメ中」こと「ダメから始める中国語」。
明るい先生が、時々、中国の古典的な漢詩を朗々と
読み上げてくれる。なかなかいい勉強会だ。

明日は「エリカ庵」


休み

2010-08-05 07:53:25 | Weblog
今日は木曜日、定休日。
二週続けて、茨城の蕎麦屋にいこうと、予約したら、
「満席」ということで、今日は東京で過ごすはめになった。
ひさしぶりに銀座の骨董やでもひやかしにいってみたいと思っている。
夜は、テレビ局の人たちとSpice Cafe で会食。

今朝は、一時間くらい界隈を軽く走ってみた。こころなしか、先週
までの猛暑もやわらぎ、あの世に旅立った人たちを迎える盆の風が
ふいているような気がする。

盆といえば、14日に、ベルギーから「バンダム」さんがくるので、
コンサートをやることになった。
ピアノが赤松林太郎くん、クラリネットが山根さん、ヨーロッパから
明日あたりかえってくるかよちゃんがオーボエを担当。
これだけでも豪華なのに、先日急遽、N響のチェロの宮坂さんも
特別参加することになった。
5人で短い曲を、たくさん演奏するので、開演を5時くらいから
・・・という要望があったけど、お客さんが、仕事の関係とか、
距離とかの事情もあり、18時開場18時半開演、という
ことになった。蕎麦会・ワンドリンク付で5000円。
どんなにデフレな時代といっても、こんな破格な値段は、いけない、
くらい価値があるコンサート。
音楽家たちの友だちの席を5名、空けていたけど、いろいろな人に
聴いてもらいたいので、希望者がいれば、明日の営業中に電話
ください。はやいもん順。

明日は「ダメ中」ことダメから始める中国語。
昨日、中国の人が、蕎麦を食べにきた。最近は
浅草や界隈にも、中国人が多くくるようになった。
ちょっとした会話ができれば、おもしろくなりそうだ。
この会は、先生がめちゃくちゃ明るくて、チャーミングなので、
似たようなタイプの女性が多く参加され、楽しい勉強会に
なってきた。ただ、ちょっと「飲みすぎ」になるきらいがある。
「ダメ中」が「アル中」にならないように、要注意だ。

明後日は「エリカ庵」
猛暑やストレスで、体かこころをリセットしたい方の駆け込み寺、
みたいな感じかも。
自分の体と対話していくのは、宇宙を旅するのと、同じくらい神秘的で
ワクワクするものだ。夏の「小旅行・宇宙の旅」。



かっぽれ

2010-08-04 07:34:18 | Weblog
先週の花火大会は、浴衣の男女が界隈を散歩していて
実に、日本的でおだやかな日だった。
今日は、「かっぽれ」。浴衣に着替え、気持ちも解放させて、
バカになりきる日。孤高に、といっても相方とふたりで、2年以上
やってきたが、どうやら、来月から新人がひとり加わることになった。
先をいく先輩においつくのは、たいへんだろうけど、いじめやしごきは
ないので(特訓はあるかもしれんが)がんばってもらいたいものだ。

昨日の夕方に若い君が、カウンターに泊った。朴訥なタイプだが、
無駄なことはいわず、少し松田勇作みたいにニヒルで(ほめすぎ?)
いい男だ。下戸だったが、半年ほど通ってきて、一合半くらいは
いけるようになった。「帰山」のきりっと冷えた杯を二杯空にすると、ぽつっと、
「彼女ができました」とのこと。3杯目に「元気の約束手形シールのおかげです・・」
とのこと。4月に豆を買ったオマケに元気の約束手形シールをもらい、それを
携帯に貼り付けていたら、「思い」が積極的になり、念願の彼女ができたらしい・・
草葉の陰から、元気もしっぽを降りそうな、いい話だ。
「長屋茶房天真庵」のサイトでもこの8月から、「ほぼブラジル」を200g以上注文されたお客さんに「元気の約束手形シール」を1枚プレゼントにしたら、なかなか好調な出足
で、長崎や京都や、北海道あたりの方からもご注文をいただいた。

「元気なやさしさ」を広げられる人が、リーダーになって、いろいろな地域で
活躍しないと、沈んでしまいそうな昨今のニッポン。暑い日はまだまだ続きそうだけど、
がんばっていきたいと思う今日このごろ。



日本の夏 芸術の夏

2010-08-03 08:09:24 | Weblog
昨日のブログを読んでいて、茨城にある岡倉天心記念五浦美術館
にいったことを思い出した。アメリカから帰国した天心は、思うこと
あって、東京を離れ、茨城の五浦に移り住んで、釣り三昧の日々の中で
、いろいろなことを考えながら、生き暮らしていたらしい。彼が晩年に
そこで使っていた釣り道具や、茶道具が展示してあった。「茶の本」という
と、一般的には、日本の「茶道」つまり、抹茶の世界のことだと思われて
いるが、実は、けっこう煎茶を楽しんだふしがある。
「隠居」という制度は、言葉だけで実態のないものになったけど、
すばらしい制度だと思う。「釣り三昧」「お茶三昧」・・・毎日、三昧で
生きき暮らす。いいことだ。

明日8月4日(水)から10日(火)まで、日本橋三越本店6階で
「Nihonga 京」が開催される。京都ゆかりの作家たちの展覧会だ。
友だちの「小田賢」くんから、ハガキをいただいた。
彼のアトリエはぼくの大好きな京都の亀岡というところにある。
隠居する街の候補の筆頭だ。彼のおじいちゃんは、日本画の巨匠、
橋本関雪。左京区の銀閣寺の近くに「橋本関雪記念館」がある。
生前の間雪翁の生き使いまでが、感じられるような、簡素で気持ち
のいい空間だ。
5年前に小田賢くんが個展のため上京したときに、ぼくの蕎麦を
池袋に食べにきたことがあった。その時に展示されていた
「上海の租界時代のカフェ」というタイトルの日本画が印象的だった。
そして、その後に今の「天真庵」の建物の前を、画家であり陶芸家でも
ある「升たか」さんと発見して、彼が偶然に「この建物は、上海の租界時代の
カフェみたいだ」といった瞬間に、「ここでカフェをやってみよう」と決心した
ことを思い出した。「縁」とは不思議なものだ。
音楽家、画家、陶芸家・・・五感豊かな人たちを友だちに持つと、人生が
5倍くらいおもしろくなる。不思議なことだ。

最近休みのたびに、うちに「阿保守(アホガード)」を食べにこられる
Spice Cafeの伊藤シェフが、昨日も阿保守を楽しみながら、秋のJAZZ祭り(仮称)
について、熱く語っていった。
JAZZといえば、天真庵でよくやってくれるKAZUKO BABAさんと、
国定雅子さんが、六本木のアルフィーで8月25日にやることになった。
秋には、天真庵でもやることになった。楽しみだ。25日は、急いでかたずけて
六本木にいこうと思っている。「文花一丁目は、JAZZもよく似合う」
そんな街にるよう、伊藤シェフも真っ黒な顔して奔走している。
すばらしいカフェのオーナーは、みな芸術家なり。




竹細工の会

2010-08-02 07:40:12 | Weblog
昨日は竹細工の会だった。
二階には、半畳の畳がある。

立って半畳 寝て一畳 どんなに飲んでも二合半

昔から、「足る」という日本人の哲を、うまく言い表した
言葉があるが、座って半畳の空間の中で、みんなが黙々
と竹をつかって作品をつくる姿を見ていると、「日本人だな」
と思う。階下のフロアーでは、いろいろな人たちが、「そば前」
を楽しんでいたり、一杯の珈琲を楽しんでおられる。これもまた
日本人。近くの木材やのおやじが、4本目になる、「八仙」を飲みながら、
「自分の時間をもてる、っていうのが一番幸せだだなあ」と、つぶやいた。
ほんとうにそうだと思う。

老後の趣味として、「ひとりでできること」というのと「お金があまりかからない」
というのは、とても大事なことだと思う。

そんな話をしていると、「英語で蕎麦会」のいわもと先生が、つがいで、美人
をつれてやってきた。「本日無事に入籍しました」といって、とらやの羊羹を
もってきたので、さっそく、久保さんの志野のふたつきの茶碗に、上等の
宇治の玉露をいれて、三々九度みたいに、すすり茶を飲んでもらった。
志野には、千鳥の絵が描いてある。おしどり夫婦ではないけど、仲良くやって
もらいたいものだ。

酒の仲間に遊びの仲間苦労仕とげて茶の仲間

いわもとさんは、池袋時代に、うちにお茶のお稽古にきていた。
そのころは岡倉天心の「茶の本」を教材にしていたことがあるほど、
茶が好きな男である。最近は、左利き、になって、2合は飲める
ようになった。

今日のお昼は、浴衣美人たちの「蕎麦会」がある。
浴衣、香取線香、花火、夏祭り・・・日本の夏は暑いが、いい。

昨年の夏に、長屋に越してきて、秋に彼女ができて、所帯を持つ。
近い未来に家族が増える・・・この手ぬぐいのテーマ「出会い」に
ピッタリな人生。

花火大会

2010-08-01 07:53:42 | Weblog
昨日は隅田川の花火大会。
2007年から、墨田区に住んでいるので、4回目になる。
「もにじん」さんたちのコンサートは、いつものように
盛り上がって、花火を見ながらクールダウンする、といった
感じだった。仕込みをしながら、片付けをしていたので、実質
花火は、2・3発しか見えなかったけど、よかった。

この会のためにわざわざ浴衣を、あつらえて、着方も特訓した
戦車くんの浴衣姿も、なかなかきまっていた。
隣に座った「ゆーさん」も、小股が切れ上がった、までには
少し足らないけど、いい女に変身。

今日は「竹細工の会」。昨日準備のため上京した清水さん
も、浴衣で参上。甥っ子の航太くんも、きて、二階で、2人で
話をしていたら、共通の知人がいた、らしい。
まるで大分に猿が20匹、人間が30人くらい住んでいるような
感じがした。この界隈も、人口が100人くらい?と思うことが
多々あるけど、今日の新聞によると、墨田区はタワー効果もあり、
人口が増えていて、25万人を突破したらしい。
日本の人口は、3万人くらい、自然減だと新聞に書いてあった。
自殺する人がいなくなると、減らないか、トントンだ。
でも「自然」が大事なので、しばらくは、少なくなっていくのだろう。
今日から8月。旅立った人たちを、迎える大切な月。