長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

初煎会

2012-01-21 08:21:46 | Weblog
今日は、織田流煎茶道の初煎会が青山である。

残念ながら、お店があるので、今朝うったそばと今朝焙煎したコーヒー
だけが参加することになる。
書き初め、事始め、姫始め・・・新しい年のはじめての「こと」は、
いいことだ。とくに今みたいな乱世で、いつクビが飛ぶか、毎日が
生き死の境目みたいな時代にはなおさらだ。

ところで、いつもはそばをとりにきてくれる人がいるのですが、今年は
自分でいくと約束した。ひょっとしたら、通勤ラッシュの時間?
ま、いいかたまには・・

とんぼがえりして、12時から19時まで普通に営業します。

煎茶道

2012-01-20 08:24:49 | Weblog
織田流煎茶道教授と書かれた看板をいただいた。
ほんとうは、仙台の元家元のところで、授与される、というのが
ならわしだが、ちょうどその日に福岡に用事があったので、東京の現・家元から
いただいた。
昨日はそれを、神棚にあげ、祝杯をした。
「座る」という文化が衰退していくばかりで、畳やお茶やお花など日本の
大切なものが失われていくいっぽうだ。
好きな掛け軸を床の間に飾り、季節の花を信楽の蹲かなんかに投げ入れ、
星野村の玉露なんかを飲む・・・こんな豊かな気持ちになれることを、
放棄するほど、日本人はバカじゃないと思うのだが、現実は・・


明日は青山の道場で「初煎会」がおこなわれる。この5年は、お店が
あるので、そばだけが参加している。

蹲といえば、渡辺愛子さんの個展が昨日まで銀座であった。
六古窯の土をつかって、蹲やいろいろな壺を焼く、というとても
楽しい企画だった。越前の土でやいた蹲に、越前水仙の花が可憐に
咲いていた。来年は、そんな設えの中で、彼女が焼いた手捻りの
急須かなんかで、お茶会をやろう、なんて思っている。

日曜日が「エリカ庵」
来週月曜日は「TQ研究会・元気の約束手形の謎解き」
火曜日が「タイムドメイン」



ガキのクビ

2012-01-19 09:20:24 | Weblog
年賀状で、「ガキのクビのころに、つけものをおきります」と、木曽の
友達からあった。
東京のとある有名なレストランで、彼の嫡男が働いている。もしかしたら
この不景気で、クビになったのか?と思っていたら、昨日アカカブが届いた。
ちょうどカッポレの日だったので、みんなで食べた。うまい。

ガキのクビとは、「餓鬼の首」のことだ。1月16日、8月16日の二回あって、 地獄の釜の蓋が開いて餓鬼が自由に出入り出来るそうな。この現象世界に生きる者は謹んで過ごさないとならない日だそうだ。勘違いしていたけど、ホッとした。この世も地獄も紙一重くらいしか
違わないような様相になってきた。毎日がガキのクビだと思いながら、悔いなき人生をおくりたいものだ。

今日は煎茶のおけいこ始め。
今年も「喫茶去」の精神で、毎日を楽しみながら暮らしていきたいものだ。




なるほど・・

2012-01-17 08:44:34 | Weblog
どうでもいいことだけど、今年の正月2日で87歳に
なった父は、今でも好奇心が旺盛で、毎日ごばんに向かって
いるか庭いじり以外は、本を読んだりしている。ときどきひとりごと
のように「なるへそ・・」なんて何かを学んでいるようだ。

昨日は、みかみくんがおいていったとある「煎茶道」の家元の本を読んでみた。
もともと、体制とか権力におもねることなく、文人や芸術家たちが、自由に
形にもこだわらず、煎茶を楽しんでいたので、「文人茶」とか「批判茶」
とかいわれた。その自由さ、融通無碍さが、いい。
清貧をつらぬいた文人たちは、煎茶碗でお茶も酒も飲んだし、酒肴を盛ったに違いない。
だから「煎茶道」という道には、酒道と茶道と飯道と、三つの「道」
が内包されているらしい。「なるへそ」と合点した。


これまでみたいに、金にものをいわせて、世界中のおいしいものを食べたり飲んだり
する時代ではなくなったけど、工夫したり、こころのおきどころをかえたりしたら、
楽しい宴は、金がなくても充分できる。おいしいものを食べる、よりも、おいしく食べる。
その極意は「気のおけない仲間や家族で食べる」につきる。

今日は「英語でそば会」
この会は、20世紀の末から、池袋で始まった会。
「おいしく食べる」の原点みたいな会だ。英語はなかなか上達できないけど、
人間力は、アップしているに違いない。

明日は「かっぽれ」
芸が身を助ける・・・そんな手ごたえを感じながら、楽しんでいる。
今年は「動」が大事だと思う。頭で考えていても、すすまない。
一歩、が、はじまり。



卵かけごはん

2012-01-16 07:46:26 | Weblog
今日は卵かけごはん。
毎週月曜日の朝8時から10時までやっている。
この時は、コーヒーの準備だけなので、朝そばを打って、コーヒー
をいれたらお役目ごめん。なので散歩したり、こうやってブログを
書いたりできる。今朝は、近所のみかみくんが、かわいらしい仏像を
もってきてくれた。彼はときどき、タイムリーに、本とか骨董とか情報
などをもってきてくれる。彼とひんぱんにあう時は、自分も世の中も
いろいろ変化があるときが多い。今年は、忙しい変化の時になりそうな
気がする。

あ、時間がきた・・・

茶がゆだけで、茶事をこなした茶人がいたそうだが、「卵かけごはん」
も、なかなか奥が深い。

二足の草鞋

2012-01-15 08:13:46 | Weblog
日本人は、二本の足で歩くようなことが必要な時代になってきた。

昨日は、「二階で落語かい」だった。千里家万馬くんが元気にやってきた。
彼は関大の落研出身で、うちの論語の会にかよっていた。ある日、「二階で
落語をさせてください」という。大手のIT企業に入社しながらも、「落語家になる」
という夢を捨てられない様子だった。「ええよ」ということになり、3回やった。

昨日は「新しい名刺」をわたされた。大手の会社をやめて、夢にかけるらしい。
これからは、人生二毛作や三毛作の時代。「夢」をしっかりもって、一歩一歩
実現していける時代やと思う。「二足のわらじ」というと、半端な生き方をする輩も多い。
チンバになったり、二倍の体力がいるので、息切れしたりする人も多い。
目先の利をおいかけたり、利害得失で歩く道をきめたりすると、そうなる。
「何がやりたいか」ということや、「何をやらんとあかん」という、大目的が
ないとあかんかも。それがわからんうちは、奴隷みたいにして生きくらすほがいいかも。

今日は「竹細工」。
この会に一年通った女性が、春に東京から大分に場を移して、「竹の職人」
として生きる決心をした。こころから拍手をおくりたい。
いつも、こころが着火していないと、恋のチャンスや、仕事のチャンス
がきても、不完全燃焼になる。

明日の朝は「卵かけごはん」
朝の常連さんたちが、「味噌つくり」に参加してくれる。
これもまた「時代のこころに着火」したみたいでうれしい。
そのうち、味噌をつくる大豆をつくったり、その大豆で麹をつくったり、
卵かけごはんの卵を、自分で飼った鶏をつかってやったり、するような輪
が広がっていけば楽しい。ごはんを盛る茶碗も自作。こんな素敵なことが
優美にひろがっていく・・・そんな初夢を見た。

箱根山 籠にのる人 かつぐ人 そのまた草鞋をつくる人

押上が、麹町に・・

2012-01-14 08:21:45 | Weblog
そんなことはないだろうが、昨年、たまたま始めた「味噌つくりの会」
の希望者が、去年より多い。そのうち、界隈が「麹町」と呼ばれるように
なるかも?311以降、みんなの「生き方」に影響を
あたえたことは、「自分でできることは、自分でなるべくやろう」
ということだ。「食育」とか、自給率がどうだと、かしましくいわれていたけど、
そんなに危機感はなかったけど、あの日以来、みんな少し意識を変えたに違いない。
「気づく」というより、気づかされた、というのが本音ではなかろうか?
2月に「味噌教室」を5回くらいやった。そして、3月から、週休2日にして、
月曜日に「卵かけごはん」を始めた。平飼いの卵とか、野菜を調達しに、毎週
田舎へいくような生活になった。

今年は、もう少しつっこんで、「土」に触れたいと思っている。そばを
やっていると、「土を喰らう」という領域まで足をつっこまないと、なんとなく
中途半端だ。

今日から銀座の黒田さんで渡辺愛子さんが「陶展」をやる。昨日は搬入が終わった
あと、お店に遊びにこられた。彼女は、押上に住んでいるが、窯は伊賀にある。
「半農半X」という言葉があるけど、「半マチ半ムラ」みたいな、理想的な
生活をしている。重たい「土」を。両方の土地へ往復させる苦労は想像を絶する
けど、本人は「人生の楽園をふたつもつ」という気概でいたって幸せそうだ。
そんな「幸せな二足のわらじ生活」みたいなものは、これからとても大事な
キーワードになってくるのではないかしらん。
今回の個展は、「六古窯」に挑戦したらしい。古人が「土」と「炎」で築いて
きた芸術を、彼女が追体験するようなおもしろい企画である。ぜひ、縁ある人
たちは、銀座の黒田陶苑にいってみるといい。

今日は「二階で落語かい」

明日は「竹細工」

月曜日の朝は「卵かけごはん」

火曜日が「英語でそば会」

水曜日が「かっぽれ」

押上ブラ

2012-01-13 08:13:26 | Weblog
なんか、女性の矯正ブラを想像させる。
昨日は休みだったけど、銀座をブラブラした。つまり銀ブラ。
でも、本来の銀ブラは、「銀座でブラジルを飲む」のが、由来らしい。
そのうち、押上でほぼブラジルを飲むのを、「押上ブラ」といわれるように
なればいいな。

銀座では「上田宗箇」の「武将茶人の世界展」をやっている。
織部焼の古田織部も武将だったし、ぼくがやっている織田流煎茶道の祖の
織田有楽も武将であり茶人だった。
これから、いや今まさに戦国時代みたいな混沌とする乱世の中で、
「生きている」のか「生かされている」のか、死を境にする悲喜こものごも
の刹那の中にあるやすらぎ、みたいなものを、発見できたら幸せだと思う。
上野焼の名品や芦屋釜の名品が、キラリと光っていた。
ウエノヤキではない。福岡のアガノヤキ。芦屋も神戸ではない、福岡の遠賀川の下流の芦屋。


明日からは同じく銀座の黒田陶苑で渡辺愛子さんの「陶展」がある。
このふたつを梯子すると、日本の文化の流れがよくわかるに違いない。

銀座にいく前に、ギャラリーアビアントによった。
ぼくのHPのリンクの中にもある。今「墨だ!」みたいな書の
展覧会をやっている。文人たちの書が、ギャラリーいっぱいにかけられて
いる。書を見る、というよりも、時代を生きた文人たちに、生きざまを
みられている、というくらい、生きた書が飾ってある。
ぜひご覧いただきたいものだ。

今日は「ねんど」の会。うちの会の最年少のみくちゃんがくる。
彼女は「お年玉」から、ねんどの会の会費を払っている。
自腹を切る、身銭を切る・・・・一番大事なことや。

明日は「二階で落語かい」
千里家万馬くんが、笑わせてくれる日。笑いも大事やね。

明後日は「竹細工」
大分から、毎回竹名人がやってきて、いろいろ教えてくれはる。感謝。

骨董屋まわり

2012-01-12 09:36:20 | Weblog
昨日は、「閉店します」という骨董屋へいってきた。
押上にくる前は、「上池袋」というとこに天真庵があった。
JR埼京線の板橋駅が最寄りの駅だったけど、大塚から歩く
ことが一番便利だし、そうしていた。
北口のちょっと怪しいお店があったりする商店街のはずれに、その
「骨董屋」があった。

煎茶道具(お茶碗、茶托、茶入れ、茶合)や、掛け軸、その中でも黄獏もの、
といわれるものがたくさんあった。いくと、「教えてもらってばかり」なのに、
いつも丁寧に煎茶を入れてくれ、それを飲みながら、煎茶や文人たちの話をしてくれた。
たぶん、ここの主人と出会わなかったら、煎茶の先生にもならなかったし、押上に天真庵を
結ぶこともなかった、と思う。
人ははやくもおそくもなく、必要な時に、必要な人と出会うようになっている。


今日は、休みだけど、夜が「ダメから始める中国語」
金曜日が「ねんど」
土曜日が「二階で落語」
日曜日が「竹細工」

31日には、ジャズの歌姫「国貞雅子」がうたってくれる。19時から4000円(そば会つき)





近くにギャラリーができるゾ

2012-01-10 07:59:32 | Weblog
昨日の夕方、若い4人組がそばを食べにきた。
来月近くにギャラリーをオープンさせるらしい。
十間橋(みな、じゅっけんばし、と呼ぶけど、正確にはじっけんばし)通りに
また、素敵なスポットができる。すごく楽しみだ。
天真庵から、明治通りに向かって歩いて、左側。そのまま踏切をわたって、
しばらくいくと、向島警察にいく分かれ道がある。そこの角の古い建物も、
「中西物件」(うちを改装した男)が改装中で、芸術家たちが住むことに
なりそうだ。「押上モンパルナス」と呼ばれるようになるかも?

今日は「書の会」
また大型新人(大酒飲みだったり、血液型がO型だったり)が参加予定。
昨年末に貞本先生が、二階で「個展」をやった。彼の名前が竜児ということもあり、
年をまたいで、辰年の新春まで飾ることにした。
いい書を眺めながら、お茶を飲んだり、お酒を飲んだりすることは、実に
素晴らしく幸せなことだ。
貞本さんの硯や、ぼくのお茶道具の御用達みたいな骨董屋が大塚にある。
そこの主人の年賀状に、「寄る年波に勝てず、閉店」という知らせがあった。


今日が「書をしよう会」  書き初めをしますよ。
木曜日が「ダメから始める中国語」
金曜日が「ねんど」
土曜日が「二階で落語」
日曜日が「竹細工」

31日には、ジャズの歌姫「国貞雅子」がうたってくれる。19時から4000円(そば会つき)