長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

蝋梅を生ける 今日は卵かけご飯の日

2012-01-09 07:39:32 | Weblog
「ろうばい」と読む。これがわからないと狼狽する。
この季節に黄色いかわいらしい花がつぼむ。それに侘助をあわせて、久保さん
の黄瀬戸と火器に投げ入れたら、春がきた。
そこで玉露を入れて、事始め。いいもんだ。
そばは、対馬の友達がおくってくれた「原種」のそばを少しまぜて、そばの
根源的なルーツに思いをはせて食べる。玄界灘を悠久の時をへて、伝わってきた
「種の命」に感謝。粒々皆辛苦の旅。人生
もみな同じ。
「そばもん」という雑誌でも対馬のそばが話題になったことがあるが、どんなものでも
「原種」とか、道でいうと「初代」みたいなものは、すごい、と思う。
明日まで、「そばの原種」を味わうことができる。

さて昨日はそんな感じで今年がスタートした。
今年の5月からスカイツリーが開業する。昨日の新聞には
「新店舗」のスタッフ募集のチラシなんかがはいっていた。
いろいろと、かしましくなりそうだ。

今日から「寺子屋」がスタートする。朝は卵かけご飯。
今日は「易の勉強会」   今年はみな乱世を生きる覚悟をせんといかんばい。
明日が「書をしよう会」  書き初めをしますよ。
木曜日が「ダメから始める中国語」
金曜日が「ねんど」
土曜日が「二階で落語」
日曜日が「竹細工」

新春に「今年こそは・・・」なんて、いいながら、年年歳歳誓いだけで終わる
人が多いけど、最初の一歩が大切。
落語のそばやの釜じゃないけど「ゆーばっかり」じゃ、あかんぜよ。

池袋モンパルナス

2012-01-08 08:26:38 | Weblog
年賀状を整理していた。
会社からきたもので、宣伝めいていて、しかも手書き
のものがない。そんなハガキは返事をかかないのがならわし。
ずっと、そうしてきた。
そんななかに、一枚、不思議な賀状がきた。
「そのもの」さん。大分の小鹿田焼きを応援している子で、
いろいろなギャラリーを借りてやっていたのだが、今回、
お店を出したふうだった。「やるな!」という感じ。
池袋というか要町あたり。この界隈はその昔、芸術家たちが
こぞってアトリエをかまえた場所で、「池袋モンパルナス」
といわれたところ。

「池袋モンパルナス」の名を流行らせた詩人で画家の小熊秀雄はかく詠った。

       池袋モンパルナスに夜が来た
       学生、無頼漢、芸術家が街に出る
       彼女のために神経を使へ
       あまり太くもなく、細くもない
       ありあわせの神経を -

ノスタルジックでいいね!

事始め

2012-01-07 08:45:45 | Weblog
予定よりはやく上京。
5日の日に雪が降ったので、予定していた定宿をキャンセルし、
陶芸家の久保さんの家も積雪が20cmで、自身はアブノーマルだけど、
クルマのタイヤがノーマルだったので今回は、あきらめてはやめに帰ってきた。
昨日は「事始め」よろしく、焙煎をして、初釜みたいな気持で飲んでみた。
今年のほぼぶらじるも、なかなかいい感じ・・

あすから
、営業が始まる。
ので、今日は仕込みにおわれる一日。
またまた、粒々辛苦の毎日が始まる。苦しい、
という意味ではない。豆の一粒一粒がみな人の手がかかって
いたり、その豆自身の命の輝きがある。そんな小さな命まで
こころくばりをする、みたいなニュアンス。
今年は、いろいろなものが壊れて、復興の年になるのでは
なかろうか?政治も経済も、「平成」のことだまのように、
「大掃除されて、平たく成る」と思う。われわれの生き方も
新しくしていかざるをえないんじゃなかろうかしらん。

関門海峡を渡って、壇ノ浦界隈の海をみながら、そんなことを思った。
「乱世を生きる」そんな時代がきた。