長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

天下無敵の角煮そばを食べる

2012-11-09 08:39:08 | Weblog
昨日は煎茶のお稽古に表参道にいく。織田流煎茶道。
昼間神保町の古本屋で、「織田有楽斎」の本を見つけ、古い喫茶店に
入って読む。

有楽町というのは、織田有楽斎の江戸屋敷があった場所から命名された。
織田信長の弟であり、本能寺の変の時に本能寺にいて命を拾い、後に
秀吉の天下の時代は、茶茶姫の後見人として生き、関ヶ原の合戦では、
東軍について、命を紡いできた。武人というよりは、文人であり、茶人
だった。最後は、京都の建仁寺に如庵という茶室をつくり、その末院・正伝寺
に眠っている。信長の兄弟で、畳の上で死ねたのは、有楽斎だけだ。
彼のお茶の指南をしたのが、平手正秀。京の形にこだわったお茶でなく、融通無碍
な尾張武家茶である。そんなことから晩年は京都に隠居しながら、煎茶も楽しんで
いた、ということがわかった。

如庵は、いろいろな不思議な運命をたどり、今は岐阜の犬山城の中に
移築されている。

今日はスケッチの日。今年の冬は、「あたたかい蕎麦」を、メニュー
に加えたいと思っている。先週試作した「すじえもん蕎麦」は、
美味いけど、どちらかというと、酒肴にしたい蕎麦。
今日は5時から蕎麦を打ちながら、角煮をやってみた。
スケッチの人たちに、試食してもらおう。
ぼくは、角煮をおでんみたいに和辛子をつけて、きんきんに冷えた焼酎を
グラスについで、飲む、というのが好きだ。



秩父で秋蕎麦を喰らう

2012-11-08 08:19:46 | Weblog
昨日は定休日。夕方に「かっぽれ」があるので、蕎麦を打った後、
車で秩父にいく。ここんところ、春と秋が短く、四季の中に夏と冬が
大半をしめているような天気。関越の花園インターで降りて、ときどき
いく山奥の蕎麦屋にいく。ついこないだ着た時は、せみが鳴いていた
里山が、みごとに紅葉していた。

くだんの蕎麦屋は、山奥の寒村みたいな場所にある。たたずまいも
「農村の家」という感じの蕎麦屋だ。たまたま、卵と野菜を調達に
いく途中で見つけ、月に一度は訪れるようになった。
ここの蕎麦は、自分たちでその土地で蕎麦を育て、収穫したものを、
女将さんが手打ちする。もともと日本の家では、女性が蕎麦を打っていた。
玄関に主人のおばあちゃんが、蕎麦を打っている白黒の写真がある。
「日本の食行育の神様」みたいな写真で、この写真を見にいくのも
楽しみのひとつだ。
まだマスコミなどに登場していないけど、くるたびに人が増えてきた。
高速が事故で渋滞していたので、開店から30分おくれでついたら、
ほぼ満席だった。その後は整理券がくばられていた。
これからの時代は「毎日が日曜日」の人が増える高齢化社会。
元気なうちは、山奥に遠出して、自然や土を喰らうみたいな感じで
蕎麦を手繰ってほしいものだ。界隈は小さな温泉もあり、日帰りの旅
としては、最高の場所だ。

いつものように、「そばがき」を注文して、地酒を燗にしてもらう。
つきだしは、小松菜のお浸しに、自家製の味噌がついてくる。その味噌
だけでも、2合くらいいける。これからは、茸のてんぷらも美味い季節
になる。蕎麦屋で昼酒は、小原庄助さんも知らなかったにおでは、それを
知っていたら、もっと早く身上を潰したかも?いや会津に伝わる話なので、
蕎麦は食べていたに違いない。

今日は「煎茶のお稽古」にいく日。
今月は、コンサートなどが入っていて、今日しか稽古にいけない。
ので、くれぐれも、今日の旅の途中に、蕎麦屋などに立ち寄らない
ようにしなくては・・・

めじを喰ったら、浦島太郎になった!

2012-11-06 09:08:37 | Weblog
秋葉に不思議なお店をもっているTが「めじ」をもってきてくれた。
築地でひとめぼれして、買ってきたらしい。
関東では、まぐろの成長段階により、こめじ→めじ→まぐろ→おおまぐろ
、と呼び方がかわる。さすがに烏丸料理人だけあって、おいしいところを
知っている。さっそく、刺身包丁でさしみにひいて、「かえし」をつけて
食べてみた。竜宮城で浦島太郎が食べた魚はこんな味がしたのだろう、という
くらい美味い。こんな美味いさしみを食べる時は、日本酒が飲みたくなる。

気温が20度をきると、あたたかい「鶏そば」を所望する人が圧倒的に
多くなってくる。左党は、付け汁で日本酒を飲んだりしはじめる季節でもある。
「汁」を酒肴にして酒を飲めるようになると、酒道でも師範代クラスになってくる
といえる。今日の「書」の会の貞本氏などは、その域に到達しつつある。

そうだ。今日は「書の会」
汁を飲みながら、酒を飲んでみようか。

明日は「かっぽれ」
金曜日は、「スケッチの会」


11月のライブ
◎16日(金) 「19世紀ギターの夕べ~テルツギターの魅力」

演奏:・「富川勝智&斉藤泰士」

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)


◎20日(火)~22日(木) 朗読劇『おてがみ』

主演:東城いずみ (エーエス企画) 脚本:天城凛太郎 作曲:難波 研 (aim music development)

演奏 : Jumpei (Violin / Borrow or rob?) Ken (Piano / Borrow or rob?)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)


◎23日(金=祭日) 音組 演奏会

演奏:星野 彩乃(ピアノ)・難波 研(ピアノ)・細井 唯(チェロ)・須永 真純(クラリネット)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)


◎29日(木) 落語とお蕎麦

演奏:千里家 万馬 「未定」

19時開場 19時半開演 ¥2,000(蕎麦・珈琲 付き)



今日はタイムドメインの集まり

2012-11-05 07:47:42 | Weblog
今日は雨がふりそ。
ぼくは、雨の日が昔から大好き。雨の日に必ず聴きたくなくCD
も何枚もある。たまたま今日はタイムドメイン。
聴きたいCD、飲みたい(もしくは飲ませたい)酒、食べたい酒肴(もしくは食べさせたい)
を持ち寄って、ワイワイと談論風発をする会。雨の日に聴きたいCD特集にしましょうか?

12月14日に世界的なピアニストが天真庵にやってきてライブをやる。
まだどこにも発表していないけど、「噂」を嗅ぎつけて、空席がもうなくなりつつある。
どうやら、音楽雑誌などにもこれから紹介されそうなので、そうなると一瞬で満席になるので、
ここで紹介。

ピアニストのフレッド・ヴァン・ホーフさん。

12月は、赤松林太郎君や大石学さんのコンサートもある。信じられないアーティストが
あまたやってくる。

28日のクラシックコンサートは、満席御免状態。なんやら、今年が終わった気分。

これから「たまごかけごはん」

文化的なサロン 

2012-11-04 07:58:23 | Weblog
昨日の文化の日は、押上文庫ちゃんところで、辻村寿三郎さんの集いがあった。
押上文庫の二階は、大きな畳の間になっていて、貴重な「和の文化」の発信基地
として、昨日を皮きりに、いろいろな楽しい和ものイベントが目白押しになりそうだ。
平家物語の話や、人形や浄瑠璃の話などをしながら、酒をワイワイ飲むのは、日本人に
戻るみたいで、非常にいい。
「このお酒、気持ちよく飲めるけど、なんというお酒?」とご婦人がきく、
「今のあなたのような気持ちの酒、ジョウキゲン、です」と文庫くんが答えていた。
上品な着物の女性に、志野の徳利で酒をなみなみと注ぐ。
「このお酒は?」という問いに、「これを飲むと、ますます綺麗になります。キレイ、といいます」
だって。東京音大の日本酒学科の優等生だったのがわかる。

明日は月曜日。月曜日の朝は「たまごかけごはん」
夜は「タイムドメイン」
これから、家で人寄せして、寄席をやったり、酒を飲んだり、サロン風に
しようと計画している人が多い。やはり、いい「音」で音楽を聴く、というのも
大事なポイント。
景気のいい時代は。「おいしいものを食べる」に重点をおいていたが、
今は本質的なものがもとめられ「おいしく食べる」ほうがコンフォートな生き方
みたい。おいしく食べるには、いい友達と食べることだ。いい友達を持つには、
まず自分がいい友達になることだ。毎日いろいろなことが起きるけど、それは人
のせいではなく、ぜんぶ「自分」の問題。

火曜日は「書」。
これほど、「自分」がでるし、「自分」が表現できる芸術はない。

水曜日は「かっぽれ」

芸術の秋。今日は16時でおしまい。

2012-11-03 08:22:47 | Weblog
私用というか、都合というか、押上文庫ちゃんとこで、
おもしろそうな企画があり、それに参加するために。
あちらこちらで芸術の秋。

食欲の秋でもある。
昨日の「すじえもん蕎麦」は大好評で、片口の土鍋で
たっぷりたいたん、が、すぐに空になった。
「メニューに入れたら」という声もあったけど、これを
毎日やるのは、もう少し覚悟がいりそうだ。
骨皮はそうでもないけど、「すじ」をうまく煮るには、時間
がかかる。圧力釜などはぜったい使いたくないしね。

11月は、いろいろな催しがある。



◎16日(金) 「19世紀ギターの夕べ~テルツギターの魅力」

演奏:・「富川勝智&斉藤泰士」

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)


◎20日(火)~22日(木) 朗読劇『おてがみ』

主演:東城いずみ (エーエス企画) 脚本:天城凛太郎 作曲:難波 研 (aim music development)

演奏 : Jumpei (Violin / Borrow or rob?) Ken (Piano / Borrow or rob?)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)


◎23日(金=祭日) 音組 演奏会

演奏:星野 彩乃(ピアノ)・難波 研(ピアノ)・細井 唯(チェロ)・須永 真純(クラリネット)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)


◎29日(木) 落語とお蕎麦

演奏:千里家 万馬 「未定」

19時開場 19時半開演 ¥2,000(蕎麦・珈琲 付き)





今年一番の寒さ

2012-11-02 08:34:50 | Weblog
を毎日更新しているけど、今日はほんとうに寒い朝だった。
una帽をかぶり、赤いダウンをはおって蕎麦を打った。
還暦も近づいてきたので、赤が似合うようになってきた?
そろそろマルジの赤パンのお世話話になる歳周りか・・

昨日は蕎麦粉をとってる酒々井のそばやにそばを食べにいった。(酒を飲みに・・)
ここから車で一時間弱でいけるけど、そばに使う辛み大根や、
卵かけごはんに使う野菜などの調達にいき、温泉に入った後に、
蕎麦屋で一献というのが、「休日の千葉」のパターン。
茨城の八郷の里山の風景もいいけど、その日帰り温泉の露天風呂
から眺める印旛沼まわりの風景も、いい。普段はからすの行水
なんだけど、そこでは一時間くらいは、平気なのだ。
時々、電車が遠くを走る姿や、車がミニカーみたいに走る
姿を見ていると、映画のシーンに入りこむような感じがする。

今日は「ねんどの会」
コネルのまいかさんがやってきて、ワイワイ茶論になる日。
この会の日に「カレーそばどん丼」が誕生した。
今日は「すじえもん蕎麦」をつくる予定。
だめだ!朝から涎がでてきそう・・・


今日は古典の日

2012-11-01 07:17:33 | Weblog
今日から11月。カレンダーも「あと二枚」になった。
朝の気温も「冬」になってきた。今年から、11月1日は古典の日、だそうだ。

昨日や休みだったけど、とある女子が「今年の年越しそばを自分で打ちたい」
とのことで、午前中は「蕎麦打ち道場」になる。
冬のほうが、水がよく入る。加水は50%を目安にやっていくけど、ちょい
多い感じになってくる。「水回し」というのは、朝一番の目覚めていない五感
をめざまししながらやるところがなんともおもしろい、し、むずかしい。
それが終わると、「菊ねり」。最初は、人間技?というくらいな感じだけど、
理屈を超えてやっていくと、なんとか身につくものだ。そして、「猫手」という
ので、そばを伸ばしていく。のし棒が「びんぼう」に思えたりする。
そして□にのばして、たたんで、あの人切り包丁みたいなでかい包丁で切る。
単純な作業ばかりだけど、「簡素なものの中にこそホンモノがある」。

夜はえりさんのシャンソン。
シャフの林さんも、学生時代にパリ留学した経験がある。
バロック音楽を聴いている時は、どこかヨーローッパを旅している気分になるし、
ジャズを聴いていると、ニューオリンズやブルックリンにでもいる気がしてくる。
昨日はまさにパリのカフェにいるような感覚だった。
来年3月31日の「ねっと31ライブ」は、林シャフのバンドが初登場。
不思議な「人生の旅」がまだまだ続く。