桜も散り始め、あちこちでゴールデンウイークのスケジュールの話が囁かれるようになりました。
今回のコラボは 「歓迎会」 さあ行ってみようか。
新入社員として採用され,広島から中国地方の各社に散らばるように配属された。
私は運よく、面接の時に「勤務地はどこがいいですか?」と、聞かれ「はい、実家(津和野)に近い所がいいです」と答えた。
面接官が「生憎津和野は4月採用の人が入社したので益田市はどうでしょう」と言われ「はい、どこでも結構です」と、言ったら1週間後に採用通知と赴任先が決まった。
広島市内の学園で2ヶ月位の勉強の後益田市に赴任して行った。
着任して最初はもちろん「歓迎会」
広島から4人の女の子ばかり、隅っこに座って恥ずかしくて俯き加減。
先輩方がお酒を注ぎに来る。
私の家は両親共に酒好きの家系。
酒を注がれては飲み注がれては飲み・・・。
いい気持ちになっていたがどうも吐き気がする。
すかさず、先輩が言いましたね。
「はい、トイレで吐いて。吐いたらもっと飲めるよ~」
先輩の言うとおりにしたら何と、いくらでも飲めるのです。
飲んで吐いて、飲んで吐いて、これの繰り返しでその内吐かなくなりましたが、別の症状が出てきました。
私は実は「泣き上戸」だったのです。
涙が溢れてもう悲しくて悲しくて「何で、こんな益田市くんだりまで来なくちゃいけないのよ」と、あらゆることが悲しく思えるのです。
酔って記憶が消える人もいますが私は段々頭が冴える方。
こうして、新入社員は「お酒」の「飲み方」を先輩に伝授されたのですが、それからは、仕事が終わったら先輩の誘導で「飲み屋(昔はバーと言ってました)」へ直行。
暫く私の泣き上戸は続きました。
もう一つは、赴任する前からこの4人には勝手に「お相手」が用意されていました。
同年輩の男子が4人、4月に入社していて、先輩によってすでにカップリングされていたのです。
私のお相手は気弱そうな色白のK君。何だか頼りない感じ。
ダンスパーティの時も、休日の遊びも、海に行ってもずっとK君が私のエスコートをするので鬱陶しくてたまりません。
その内、男性の先輩がある新入社員女子が好きになって終わり。
でも、お酒修行は1年後の転勤まで続き、私達はすっかり「酒飲み」のレッテルを貼られてしまいましたが、人間関係の希薄な今の時代よりよっぽど楽しい人間関係を築くことが出来たと思っています。
いやいや今はすっかりお酒をたってたしなむ程度、でもお酒はやはり好きですね。