「後期高齢者医療制度」についての報道が昨今喧しい。
この法律、あの小泉内閣の時にあっという間に可決された法律である。
可決はされたものの国民にはあまり広報されなくて、実施の4月になって突然に発表されたかのごとき騒ぎになっている。
勿論、私だって詳しい事を知らずに、気になりつつ調べもせずにいたらもう4月になって当の「後期高齢者」を中心に大騒ぎになってしまった。
それにしても、70歳~74歳まで「前期高齢者」75歳~が「後期高齢者なんて誰が考えたのやら、随分馬鹿にしたネーミングだと思う。
昨日のテレビでは今までより負担額が減った人の例を取材していたが、75歳と言えば殆んど年金暮らし。
今の時代は老人二人か子供の扶養になっているお年。
それを医療費を沢山使うからと一くくりで「年金」から納めさせる。
年金からの天引きだと抵抗のしようが無いじゃありませんか。
厚生労働省は私達が汗水たらして納めた年金を業務怠慢でぐしゃぐしゃにしておいて今度は弱い立場の障害者も巻き込んでの制度で無理やり取り立てようとしている。
産婦人科医の河野美代子さんが連日ブログで訴えているが、一体私達は誰が守ってくれるのだろう、と不安に駆られる。
もう一つ、気がかりなのは介護現場から介護職がどんどんいなくなっていると言う現実。
これは、今までも何度もテレビ放映があった様に「介護職」の労働条件があまりに劣悪すぎて結婚や生活できない若者がいやおう無しに転職せざるを得ないという現実がある。
私も少しの間リハビリに通ったが、優秀な介護職の人ほど早く現場を離れていく。
彼らは決して「介護」が嫌になった訳じゃない。
「介護」の仕事に見合う賃金が保証されない。
経営者に仕事を認めてもらえないからだ。
今は、専門学校で福祉を目指す人が激減していると言う。
政治の場で論議されている事と私達が生活している事があまりにかけ離れすぎていないだろうか。
医療費の負担を国民に負われるような国を私達は目指していたのだろうか?
どなたかが 「お年寄りから苦情が相次いでいる。今になってそんな苦情を言ってる あなた 自民党か公明党に投票したのでは?」と、コメントされていたが、さもありなんと思った人は多いのではないかと思う。
今回は後期高齢者、次は前期高齢者、そして、結局働き盛りの若い人の肩にもずっしりとのしかかってくるのは時間の問題。
夫の口癖「外国へ給油してあげるお金があったら国内へ給油するのが先じゃないのかね」本当にその通り。
これから高齢者は増えるばかり。先日旅行したニュージーランド、医療費は無料です。
ワーホリで行っても税金を納めてる人は全て無料です。
年金は等しく月8万円。
決して裕福じゃないけど「安心」して老後は迎えられそう。
そのかわり、国民は国のお金の使い方、発言、とて も厳しくチェックされています。
今の日本、私達があまりにも声を上げなかったせいもおおいにあると思いませんか?