
2017/6/20、FSスペース汐留での開催。
かなり細かいアンケートに記入して提出。
アンケートを渡される試写会は多いが、提出が必須になっている試写会は珍しい。
また、映画公開まで感想はおろか、この映画の試写会があったことも伏せるように、
とのご指示を頂いていたので、今日まで寝かせてました。
*
西田敏行、尾野真千子、山田涼介、林遣都、門脇麦、成海璃子、鈴木梨央
*
2012年12月。
1軒の豪邸から飛び出してきた3人の若者、敦也(山田涼介)、翔太(村上虹郎)、幸平(寛一郎)。
盗んだものを持って、車で逃げようとするも、エンジンがかからない。
翔太が近くの商店街のはずれに空き家がある、というので3人はそこに隠れることにした。
思いのほか遠い、その空き家、ナミヤ雑貨店まで3人は走っていく。
そしてシャッターの降りたその商店の脇の入り口から中に入って行った。
もう何年も前に廃業した雑貨店。
3人は暖を取り、一晩そこで過ごし朝の通勤客に紛れて逃げようと考えた。
真夜中、店のシャッターの郵便受けから手紙が差し込まれた。
誰かが中にいるとばれたと恐れた3人は慌てて店を飛び出して逃げる。
走って走って商店街を抜けたはずが、元の場所に舞い戻っていた。
3人は逃げるのを諦め、店に戻る。
やがて、店にあった週刊誌にこの店のことが載っているのに気づく。
商店主の浪矢雄治(西田敏行)は、近隣の子供たちの手紙での悩み相談に乗り、
その解決策を掲示していた。
特に深刻で人に見られたくない相談の返事は、翌日店の牛乳箱に入れられている。
そして店が閉店した後も相談は続いているとのことだった。
手紙の主は「月のウサギ」。
週刊誌に感化された幸平が返事を書きたいと言う。
語彙の拙い幸平に代わって翔太が返事を書く。
牛乳箱に返事を入れると、すぐにまたその返事が入った。
どうやら店の中と外では時間の進み方が違うらしい。
続いて投函された手紙は「魚屋ミュージシャン」からのもの。
「昨日、ジョン・レノンが死んだ」とあった。
実際にジョン・レノンが死んだのは1980年。
店の中と外では32年のずれがあるらしいことも分かった。
こうして32年前の悩み相談とそれに答える3人の手紙のやり取りが始まった。
何の関連もない個別の相談に見えたやり取りはやがて一つにつながっていく。
そしてそれは、敦也、翔太、幸平の運命にもつながっていくのだった。
*
東野圭吾史上「最も泣ける感動作」だそうだ。
そうなのか、という感じ。
ラストはやや違和感。
尾野真千子が即座に全容を理解して3人を許すとは思えない。
また、3人が恩人である尾野真千子と面識がなくよく知らないのも解せない。
逆に言うと尾野真千子が3人を知らないのも変と言えば変。
成海璃子の立ち位置はややぼやけていた。
過去の経過は分かったが、いつ死んだのか、その後どうなったのかわからない。
原作と改変があっった部分のようで、やや突っ込み不足と思われる。
全体に長く「月のウサギ」のエピソードは端折っても良いかと思った。
接点はあるがつながりが薄い。
*
外と中の時間軸が違っているとか、シャッターが接点になっているとか、
もとより科学的根拠や論理的説明はないが、それは設定なので全く気にならない。
ただ、終盤で翔太に説明をセリフで語らせるのは不要と思った。
*
林遣都の歌は残念に尽きる。
歌だけ吹き替えるとかできなかったのか。
かなり細かいアンケートに記入して提出。
アンケートを渡される試写会は多いが、提出が必須になっている試写会は珍しい。
また、映画公開まで感想はおろか、この映画の試写会があったことも伏せるように、
とのご指示を頂いていたので、今日まで寝かせてました。
*
西田敏行、尾野真千子、山田涼介、林遣都、門脇麦、成海璃子、鈴木梨央
*
2012年12月。
1軒の豪邸から飛び出してきた3人の若者、敦也(山田涼介)、翔太(村上虹郎)、幸平(寛一郎)。
盗んだものを持って、車で逃げようとするも、エンジンがかからない。
翔太が近くの商店街のはずれに空き家がある、というので3人はそこに隠れることにした。
思いのほか遠い、その空き家、ナミヤ雑貨店まで3人は走っていく。
そしてシャッターの降りたその商店の脇の入り口から中に入って行った。
もう何年も前に廃業した雑貨店。
3人は暖を取り、一晩そこで過ごし朝の通勤客に紛れて逃げようと考えた。
真夜中、店のシャッターの郵便受けから手紙が差し込まれた。
誰かが中にいるとばれたと恐れた3人は慌てて店を飛び出して逃げる。
走って走って商店街を抜けたはずが、元の場所に舞い戻っていた。
3人は逃げるのを諦め、店に戻る。
やがて、店にあった週刊誌にこの店のことが載っているのに気づく。
商店主の浪矢雄治(西田敏行)は、近隣の子供たちの手紙での悩み相談に乗り、
その解決策を掲示していた。
特に深刻で人に見られたくない相談の返事は、翌日店の牛乳箱に入れられている。
そして店が閉店した後も相談は続いているとのことだった。
手紙の主は「月のウサギ」。
週刊誌に感化された幸平が返事を書きたいと言う。
語彙の拙い幸平に代わって翔太が返事を書く。
牛乳箱に返事を入れると、すぐにまたその返事が入った。
どうやら店の中と外では時間の進み方が違うらしい。
続いて投函された手紙は「魚屋ミュージシャン」からのもの。
「昨日、ジョン・レノンが死んだ」とあった。
実際にジョン・レノンが死んだのは1980年。
店の中と外では32年のずれがあるらしいことも分かった。
こうして32年前の悩み相談とそれに答える3人の手紙のやり取りが始まった。
何の関連もない個別の相談に見えたやり取りはやがて一つにつながっていく。
そしてそれは、敦也、翔太、幸平の運命にもつながっていくのだった。
*
東野圭吾史上「最も泣ける感動作」だそうだ。
そうなのか、という感じ。
ラストはやや違和感。
尾野真千子が即座に全容を理解して3人を許すとは思えない。
また、3人が恩人である尾野真千子と面識がなくよく知らないのも解せない。
逆に言うと尾野真千子が3人を知らないのも変と言えば変。
成海璃子の立ち位置はややぼやけていた。
過去の経過は分かったが、いつ死んだのか、その後どうなったのかわからない。
原作と改変があっった部分のようで、やや突っ込み不足と思われる。
全体に長く「月のウサギ」のエピソードは端折っても良いかと思った。
接点はあるがつながりが薄い。
*
外と中の時間軸が違っているとか、シャッターが接点になっているとか、
もとより科学的根拠や論理的説明はないが、それは設定なので全く気にならない。
ただ、終盤で翔太に説明をセリフで語らせるのは不要と思った。
*
林遣都の歌は残念に尽きる。
歌だけ吹き替えるとかできなかったのか。
本作のキャッチコピーの「「東野圭吾作品史上、最も泣ける感動作」待望の実写化」については、まさにおっしゃるように「そうなのか、という感じ」でした。
ところで、つまらないことを申し上げまして誠に恐縮ながら、貴エントリでは「月のウサギ」に2度ほど触れられています。でもそれは、原作小説の第一章に登場する手紙の主を指していて、貴エントリでは「「月のウサギ」のエピソードは端折っても良いかと思った」と述べられているところ、クマネズミの貧弱な記憶によれば、映画では、既に「月のウサギ」に関するエピソードはすべてカットされていたように思うのですが。
というのも、「月のウサギ」のエピソードの主要登場人物であるオリンピック候補選手を演じる俳優が誰なのか記憶にありませんし、原作小説ではこのエピソードと丸光園とのつながりは何も書き込まれておらず、そういう話は映画の中に取り入れないのではと思われるからでもありますが(映画では、すべての話が丸光園につながるように構成されています)。
なお、そうした点からすれば、「グリーンリバー」のエピソードは、丸光園との結びつきがそれほど強くはなく、あるいは端折ってもいいのかもしれません。
でも、そんなことをしたら、映画はスカスカになってしまいます。
とは言え、本作は、もともとユルユルでスカスカのものなのかもしれません!
ただ、相談の中身は覚えていません。
公開までに編集削除された可能性はあります。
「月のウサギ」は店の外と中のつながる年月日のずれ、時間の進み方の違いを説明する部分かと思ってました。
公開版の最初の手紙はなんでしたでしょうか。
「公開版の最初の手紙」は、「魚屋ミュージシャン」からのものでした。
なお、拙ブログについて「KGR」さんからいただきましたコメントについての拙コメントをもご覧いただければ幸いです。
参考URLお教えいただきありがとうございます。
私の見た版では「魚屋ミュージシャン」が最初ではなかったです。
手紙が投函されたことで人がいるとばれたと思い、逃げようとするも、同じところをぐるぐる回り町から出られない。
諦めて店に戻り、そこで初めて週刊誌を見つけ、悩み相談の店だとに気づき、幸平が「返事を書く」と言い出す。
そして、敦也が「俺が書いてやる」と言って返事を書く。
その次の手紙が「魚屋ミュージシャン」でした。
試写会と公開版が異なるのは、個人的には「稀」というほど珍しくはないと思っています。
試写会は、公開直前のものが多く、早くてもせいぜい公開2週間前ですが、スニーク・プレビューでは2カ月、3カ月前のものがあります。
以前行ったマスコミ向け試写会では、わざわざ「公開版と変わる可能性があります」とアナウンスされてました。
観客の評判、マスコミ受け、批評家の評価などを受けて、変えることもあるんだな、と思いました。