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映画「室井慎次 生き続ける者」@ユナイテッドシネマ豊洲(2024/11/15)

2024-11-15 22:07:11 | 映画感想
2024/11/15「室井慎次 生き続ける者」

先週週末3日間先行上映が行われていたが、公式の上映開始は11/15。
初日初回上映で鑑賞。

前作がまだ上映が続いている中での公開。
続きものだとより明確にするためか、映画館のサイトでは、【後編】となっている。 

前後編なので、基本的にはキャストは続投。

前作では室井宅の車庫が燃えるシーンで終わっていたが、その続きから始まる。


室井が里親をするのは3人の子供たち。
一番上は被害者の息子で高校3年生の森貴仁(齋藤潤)、
一番下が加害者の息子で小学生の柳町凛久(前山くうが・前山こうが)、
そして前作で加わった、日向杏(福本莉子)。
設定は17歳らしいが学校には通っていない。

車庫に火をつけたのは明らかに杏だが、室井は被害届を出さないと言い、また周辺の人々に罵られる。
杏が日向真奈美(小泉今日子)の娘だとわかり、一連の出来事に日向真奈美が絡んでいることがわかる。

前作で腐乱死体となっていた人物は以前、室井指揮下の事件で逮捕された一人であり、
未だに日向真奈美を崇拝している4人の一人だったが、そのうちの一人が警察に捜査を罵る電話をして、
室井がその声を聞いて名前を言い当てたことから、死体遺棄事件は一気に解決する。

前作では貴仁の母を殺した犯人の顛末が述べられたが、今作では凛久の父親(加藤浩次)が出所し、凛久を迎えに来る。
児童相談所は実父に返すのがベストと判断する。
周りの人たちも室井の心情を悟り、反省するが、時すでに遅し。
凛久の父親が新たな事件を呼び起こし、物語は最悪の結末へとつながっていく。


多分にTV的演出。
TVからの「踊る」ファンには違和感はないと思うし、それはそれで面白い。
室井慎次の態度や言動もシリーズから見ていれば、変わっていないと思えるが、
子育てのやり方としてみた場合、褒められたものかどうかはわからない。
また、前作を含め、伏線は回収されてはいるし、予定調和とはいえ、
そんなに手のひらを返したようになるかな、という気はした。


公式サイトには「室井慎次の物語が、今ここに完結する」とあり、
「踊る」シリーズ自体が完結するかのような印象を与える。

しかし、エンディングにあっと驚く人物が登場し、「踊る」の伝説は続く、のテロップが出る。


杏の生年月日は2007/11/15。
映画の設定は2024年らしいので16歳か17歳。
確かに未成年ではあるものの、放火、失火は非親告罪のはずだから、被害届を出さなくても
捜査立件の対象になり、杏は触法少年に該当すると思うがいかがか。
(民法では18歳で成人だが、少年法は20歳未満が対象)

劇中でも触れられていたが、銃刀法の規制対象となる銃を免許のない人に
撃たせるのは違法だし、持たせるのも違法。
「警察に見つかれば捕まる」と言われていたが、「バレなきゃいいのか、室井さん。」という気はした。

持ってもダメなのは以前は知らなかったが、タモリ氏がある番組で火縄銃の実演を見た時に
持たせてほしいと申し出たが、違法だと断られたとおっしゃっていた。



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