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2015年映画産業の状況と興行成績上位

2016-01-31 01:21:55 | 映画関連
1/26、日本映画製作者連盟(映連)は2015年の映画興行に関する
データを発表しました。

それによりますと、

観客動員数は1億6663万人で前年比3.4%の増加。
興行収入は2171億1900万円で4.9%の伸び。
一人当たりの入場料金は初めて1300円を超え1303円でした。

公開された映画は邦画581本、洋画555本でともに一昨年より減りました。
全国の映画館スクリーン数は3437と一昨年より73増えました。

さて、興行収入が10億円を超えた映画は邦画39本、洋画22本の合わせて61本。
全体の5%ちょっと、というところです。

この中には2014年に封切られ2015年まで続映のものが8本含まれています。

比較してもあまり意味はないんですが、全米では約6千館の約4万スクリーン。
入場者総数は12、3億人、と桁が違いますが、逆に単価は8ドルほどと安い。
年間の興収は111億2600万ドル。
約1兆3352億円と日本の6倍。

全米の大ヒットの目安は1億ドルで、昨年これを超えたのは29本。
アメリカは封切り年に計上されますので、トップの「SW7」をはじめ、
10本がまだ最終興収が決まっていません。

ところで日本のヒットの目安の10億円を1千万ドルで考えると
126本と日本の倍にしかならない。
アメリカでも上位のメガヒット作とそれ以外の格差は大きいようです。

**

さて、10億円超の邦画39本は次の通り

1位:「 映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」78億円
2位:「バケモノの子」58.5億円
3位:「 HERO」46.7億円
4位:「 名探偵コナン 業火の向日葵(ひまわり)」44.8億円
5位:「 映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)」39.3億円
6位:「 ドラゴンボールZ 復活の「F」」37.4億円
7位:「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」32.5億円
8位:「映画 ビリギャル」28.4億円
8位:「ラブライブ!The School Idol Movie」28.4億円
10位:「映画 暗殺教室」27.7億円

11位:「BORUTO -NARUTO THE MOVIE-」26.2億円
12位:「ポケモン・ザ・ムービーXY 光輪(リング)の超魔神フーパ」26.1億円
    「ピカチュウとポケモンおんがくたい」
13位:「ヒロイン失格」24.3億円
14位:「アンフェア the end」23.6億円
15位:「ストロボ・エッジ」23.2億円
16位:「映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~」22.9億円
17位:「寄生獣」20.2億円
18位:「THE LAST -NARUTO THE MOVIE-」20億円
19位:「アオハライド」19億円
20位:「図書館戦争 THE LAST MISSION」18億円

21位:「バクマン。」17.6億円
22位:「海街diary 」16.8億円
22位:「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」16.8億円
24位:「龍三と七人の子分たち」16億円
25位:「寄生獣 完結編」15億円
26位:「バンクーバーの朝日」14.2億円
27位:「新宿スワン」13.3億円
28位:「イニシエーション・ラブ」13.2億円
28位:「日本のいちばん長い日」13.2億円
28位:「ギャラクシー街道」13.2億円

31位:「予告犯」13.1億円
31位:「劇場版 MOZU」13.1億円
33位:「TERRACE HOUSE CLOSING DOOR」13億円
34位:「風に立つライオン」11.7億円
35位:「心が叫びたがってるんだ。」11.2億円
36位:「天空の蜂」10.8億円
37位:「映画ST 赤と白の捜査ファイル」10.6億円
38位:「グラスホッパー」10億円
38位:「ガールズ&パンツァー 劇場版」10億円

同額でタイの映画が何本かあります。
100円単位まで興収がピタリ同じとは考えにくいのですが、
1千万円で区切って「タイ」にしてしまうところは
いかにも日本的というか、奥ゆかしいというか。

また、良し悪しは別としてアニメが多い。
小さいお子様のいるご家庭では十分ターゲットになるのでしょう。
かく言う私も子供が小さいときは「どらえもん」などに連れて行ったものですが、
今は1、4、5、6、8、11、12、16、18などは
選択肢に入らないですね。

ただ、個人的には「妖怪ウォッチ」がトップなのはちょっとどうかな。
また、賛否渦巻く「バケモノの子」はともかく、
コナン、ドラえもん、ドラゴンボール、ラブライブ、ナルトといったところが
上位に来るのはさみしい気もします。

この中で私が見たのはわずか8本でした。
(17)
(24)
(25)
(28)-2
(31)-1
(36)
(37)
(38)-1

リストにある映画で見たかったのに見逃したものもありますが、
見たのにリストにない映画も5本あります。

「ソロモンの偽証」前後編「ジョーカー・ゲーム」「王妃の館」「杉原千畝」
「杉原千畝」はまだやっているので、映連的には来年の対象でしょう。

「ジョーカーゲーム」はやむなし。「王妃の館」はひどかった。

**

一方の洋画。

先ほども書いたように、お正月映画は封切り年ではなく、翌年に計上されるので
超特大ヒットで全米興収記録を塗り替えた「SW7」は入ってません。
ちなみに「SW7」はすでに96億円を超えて「JW」を抜いています。

10億円を超えた22本は次の通り。

1位:「ジュラシック・ワールド」95.3億円
2位:「ベイマックス」91.8億円
3位:「シンデレラ」57.3億円
4位:「ミニオンズ」52.1億円
5位:「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」51.4億円
6位:「インサイド・ヘッド」40.4億円
7位:「ワイルド・スピード SKY MISSION」35.4億円
8位:「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」32.1億円
9位:「ターミネーター:新起動/ジェニシス」27.4億円
10位:「テッド2」25.1億円

11位:「イントゥ・ザ・ウッズ」23.8億円
12位:「アメリカン・スナイパー」22.5億円
13位:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」18.1億円
14位:「マイ・インターン」17.5億円
15位:「ホビット 決戦のゆくえ」16.5億円
16位:「ナイトミュージアム/エジプト王の秘密」15.4億円
17位:「トゥモローランド」14.6億円
18位:「ANNIE/アニー」14億円
19位:「ミュータント・タートルズ」12.2億円
20位:「アントマン」12.1億円

21位:「ゴーン・ガール」11.7億円
22位:「ピクセル」10.6億円

**

こちらは見なかったものの方が少ないので、見なかったものを上げると
(3)(7)(10)(13)(14)(18)の6本。
22本のうち、16本見たことになります。

「SW7」「BOND24」「クリード」は来年のランキング入りでしょう。

「T-5」はダメでしたね。
「ウルトロン」もなんかいまいちだったな、すごいんですけどね。

「JW」はもちろん見ましたが、1作目のような驚きは感じなかったですね。
むしろオールド・ファッションというか、マンネリ感が。
復活させるところが面白いのに、作っちゃダメだろって気もしました。

皆さんはどれをご覧になりましたか。

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