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お盆玉

2017-08-14 15:32:39 | Weblog
「お盆玉」という言葉をご存知か。

かくいう私は今朝、ラジオで聞くまで全く聞いたこともなかった。
お盆の時期でもあるし、お盆飾りの一つかと思ったほど。

聞けば、お年玉ならお盆玉。
お盆で帰省してきた子や孫にあげるお小遣いのことらしい。

帰省した子供や孫にお小遣いを上げる、特に珍しいことでもないと思うが、
お年玉の様に定例化、恒例化しているとまでは知らなかったし、
お盆玉用ポチ袋があると聞いてはびっくりせざるを得なかった。

ラジオで聴取者から意見を募ったところ、東北を中心に昔からあった、
という意見が多かった。

あるリスナーは、自分の子供のころは「お盆小遣い」と言っていたとのこと。

ネットで調べてみると、元々は江戸時代に山形地方で主人がお盆休みに奉公人に物をあげていたものが、
お金=お盆小遣いになり、昭和初期に子供に小遣いをあげるようになった、らしい。

「お盆玉」という用語自体は紙製品などを製造販売する「マルアイ」という企業の
登録商標らしく、「お盆玉」と称する夏季限定のポチ袋も売っているようだ。

しかし、お盆休みに奉公人に休みを与えて帰省させる際、お土産というか物を持たせるのは
何も山形地方の専売ではないと思うがどうなのか。

タイトルは忘れたが、落語に「お盆休みで奉公に出ている子供が帰ってくるので、
親がそわそわドキドキする」みたいな話があって、
確か子どもが奉公先のご主人からだと言ってお土産を渡す、
親は子供が成長してしっかりしたと感心する、てな展開だった気がする。

つまり、落語のテーマになるほど普通だったのではないか
(あるいは逆に、そういう奇特なご主人がいると言うことかも)

ま、いずれにせよ、由来はともかく、全国的、一般的とまでは言えなかった、
あるいは特に用語などがなかった風習を全国的な慣例、恒例行事にまで押し上げる、
そこまでの意図があったかなかったかは別として、普遍的なものにする、あるいはなる、
ビジネスとしては大成功なのではないでしょうか。

土用の丑の日にウナギを食べる、バレンタインチョコ、恵方巻などもそうですよね。

ウナギなんざ、江戸時代にはその辺の用水路でいくらでも取れた大衆魚で、
夏には全く売れなかったのを平賀源内がキャンペーンを打ったおかげで
盛夏の定番となり、今では、夏(特に7月)のみの出荷量が突出して多くなっている。

チョコも2月の売り上げが年間の3割を占めるとか、恵方巻も全国化したし、
日本人がイベント好きなのか、乗せられやすいのかわかりませんが、
そういうものかもしれませんね。


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