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「一生に一度は、映画館でジブリを。」

2020-06-27 21:52:11 | 映画関連
と言うキャンペーンなんでしょうね。
新型コロナウィルスの影響で新作映画が軒並み公開延期になり、映画館が解禁になった今も旧作のリバイバル上映が多い。
そんな中、「もう一度映画館で見たい」ジブリ作品を上映するというのは的を得ていると思う。

もっとやれという声があるようだが、第1弾(と勝手に思っているが)4作品の上映が始まっている。
その4作品とは
「風の谷のナウシカ」
「もののけ姫」
「千と千尋の神隠し」
「ゲド戦記」

この4作品のチョイスにはやや疑問を感じるが、一生に一度などと言わず、何度でもジブリ作品を見ればよい。
ただ、映画館でやってなければ見られないわけで、どんどんやればいいと思う。
人によって好き嫌いがあるわけで、ジブリ作品なら何でも諸手を挙げて・・・と言う方ばかりではないと思うので、
第2弾、第3弾とやればいいと思う。

さて、とある人気ランキングサイトによるこの4作品のジブリ作品の人気順では、
1位:千と千尋
2位:もののけ姫
4位:ゲド戦記
7位:ナウシカ
となっている。

ナウシカよりゲド戦記の方が上とはにわかには信じがたいが、興行収入でいうと
1位:千と千尋
3位:もののけ姫
7位:ゲド戦記
となっている。

ナウシカは「スタジオジブリ」創立前の作品で、監督、脚本は宮崎駿だが、製作はトップクラフト。
公開の1984年当時は興収ではなく配収で発表されており、興収/配収のランキングでは下位に沈む。

法人格としては紆余曲折あるものの、アニメ制作会社としての「スタジオジブリ」作品の第1作はラピュタ。
その後、「思い出のマーニー」まで20作品が公開されている。

この後の「レッドタートル」は製作こそスタジオジブリが入っているが、スタジオジブリ作品と言えるかどうかの自信はない。
興収も10億円に届いておらず(恐らく1億円程度で)どの程度人気があったのかもよくわからない。

また、スタジオジブリ以前の「ナウシカ」と「カリオストロ」は紛れもなく宮崎駿の監督作品ではあるが、
「スタジオジブリ」としても一覧には入らないのが通例である。
(「ナウシカ」をスタジオジブリ作品の一覧に入れているところもある)

さて、公開時期順に「ラピュタ」から「思い出のマーニー」までの20作品を並べると次の通り。
ナウシカは今回のキャンペーンに入っているし、一般的な見方としてはジブリ作品との認識だろうから0番として入れておく。

(00) 1984年3月11日 風の谷のナウシカ 
(01) 1986年8月02日 天空の城ラピュタ
(02) 1988年4月16日 となりのトトロ
(03) 1988年4月16日 火垂るの墓
(04) 1989年7月29日 魔女の宅急便
(05) 1991年7月20日 おもひでぽろぽろ
(06) 1992年7月18日 紅の豚
(07) 1994年7月16日 平成狸合戦ぽんぽこ
(08) 1995年7月15日 耳をすませば
(09) 1997年7月12日 もののけ姫
(10) 1999年7月17日 ホーホケキョ となりの山田くん
(11) 2001年7月20日 千と千尋の神隠し
(12) 2002年7月20日 猫の恩返し
(13) 2004年11月20日 ハウルの動く城
(14) 2006年7月29日 ゲド戦記
(15) 2008年7月19日 崖の上のポニョ
(16) 2010年7月17日 借りぐらしのアリエッティ
(17) 2011年7月16日 コクリコ坂から
(18) 2013年7月20日 風立ちぬ
(19) 2013年11月23日 かぐや姫の物語
(20) 2014年7月19日 思い出のマーニー



これらの作品を個人的な鑑賞経験を
◎:劇場で見た
〇:DVD/BDで見た
△:TV放映で見た
×:見ていない
で仕分けすると(複数ある場合は◎>〇>△とする)

△(00) 風の谷のナウシカ 
◎(01) 天空の城ラピュタ
△(02) となりのトトロ
△(03) 火垂るの墓
◎(04) 魔女の宅急便
×(05) おもひでぽろぽろ
△(06) 紅の豚
△(07) 平成狸合戦ぽんぽこ
×(08) 耳をすませば
△(09) もののけ姫
〇(10) ホーホケキョ となりの山田くん
◎(11) 千と千尋の神隠し
◎(12) 猫の恩返し
◎(13) ハウルの動く城
◎(14) ゲド戦記
◎(15) 崖の上のポニョ
◎(16) 借りぐらしのアリエッティ
×(17) コクリコ坂から
◎(18) 風立ちぬ
×(19) かぐや姫の物語
◎(20) 思い出のマーニー

このうち、個人的に良かった3本といまいちだった3本をあげるとすると、次の通り。
皆さん異論は大いにあろうかと思いますが、あくまでも個人的な好き嫌いですのでご容赦ください。

W3:風立ちぬ(死は避けられないとしてもヒロインを死なせてしまった主人公に共感できない)
W2:アリエッティ(借りぐらしではなくコソ泥で、ばれたら逃げる生活に共感できない)
W1:ゲド戦記(世界の危機に畑耕している場合か、何より登場人物の絵が汚い、特に最後の戦い)

B3:魔女の宅急便(物語の設定が面白く、展開もユニークで少女の成長物語としても面白い)
B2:ラピュタ(バルスは今でもバズるほどの人気。物語の設定も登場人物も個性豊かで面白い)
B1:思い出のマーニー(祖母のこどもの頃に現実と夢との狭間で会うメンタル的な展開の妙)

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