第二章
翌週火曜日の午後、御厨は午後一時から虎ノ門近くの顧客先で
定例の打合せをしていた。
打合せは、予定通り一時間半ほどで終わり、
御厨は虎ノ門から赤坂見附へ向かった。
赤坂見附駅の構内を永田町駅へ抜け、平河町側の出口から出る。
そこが、待ち合わせ場所だ。
片山は既に待っていた。
「おう、待たせたね。」
「あ、部長。僕も今来たところです。行きますか。」
「部長。今日は前とは違う部署です。宜しくお願いします。」
「ああ、この前は四月だったっけ。文書の電子化の話はどうなったの。」
「すいません。フォローしているんですけど、
予算がないそうで、今年度は無理らしいです。」
「それじゃ、四月時点で判ってたんじゃないの、今年は無理だって。
なんかすぐにでもやりたいような口振りだったじゃない。」
「ええ。当初はやり繰りしてでもやりたいようなことを言われてたんですけど。
だんだんしぼんじゃって。
ま、来年以降へ向けて継続してフォローします。」
二人は、会話をしながら二四六号線を皇居に向かって歩いていく。
首都高の三宅坂ジャンクションの下を通って、
坂を下ったところが、隼町の交差点だ。
最高裁の裏口に当る。
***
関連図書
「プレSE奔走す」 ISBN4-434-07543-8 1200円
セブンアンドワイ
楽天ブックス
その他オンライン書店で。
紀伊国屋(新宿)、ジュンク堂(池袋)には店頭在庫もあります。
翌週火曜日の午後、御厨は午後一時から虎ノ門近くの顧客先で
定例の打合せをしていた。
打合せは、予定通り一時間半ほどで終わり、
御厨は虎ノ門から赤坂見附へ向かった。
赤坂見附駅の構内を永田町駅へ抜け、平河町側の出口から出る。
そこが、待ち合わせ場所だ。
片山は既に待っていた。
「おう、待たせたね。」
「あ、部長。僕も今来たところです。行きますか。」
「部長。今日は前とは違う部署です。宜しくお願いします。」
「ああ、この前は四月だったっけ。文書の電子化の話はどうなったの。」
「すいません。フォローしているんですけど、
予算がないそうで、今年度は無理らしいです。」
「それじゃ、四月時点で判ってたんじゃないの、今年は無理だって。
なんかすぐにでもやりたいような口振りだったじゃない。」
「ええ。当初はやり繰りしてでもやりたいようなことを言われてたんですけど。
だんだんしぼんじゃって。
ま、来年以降へ向けて継続してフォローします。」
二人は、会話をしながら二四六号線を皇居に向かって歩いていく。
首都高の三宅坂ジャンクションの下を通って、
坂を下ったところが、隼町の交差点だ。
最高裁の裏口に当る。
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