サクラの実（2018/6/4）

小名木川橋の近く。
ソメイヨシノだと思っていたが、所々実がついている。

全国のソメイヨシノはすべてクローンであり、自家不和合性が強く、
殆ど結実しないが、ごくたまに結実することがあるらしい。

ただし、その場合でも発芽はしないらしい。

しかしながら、他の桜とは交配種ができるので、すぐ近くにヤマザクラやヒガンザクラ、
オオシマザクラなどがあれば結実はするし、発芽もする。
それは、厳密にはソメイヨシノではなくなってしまうが、「ソメイヨシノの子」ではある。

果たしてこの実が熟し、落果または鳥などによって運ばれ、どこかでソメイヨシノの子として
芽吹くことがあり、そして花が咲くところまで行けは面白いのにな、なんて思っている。

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蛇足
ソメイヨシノは病気に弱く、クローンの為パンデミックになりかねないため、
現在では多品種への切り替えも進められている。

私の一押しはジンダイアケボノ。
日本のソメイヨシノがアメリカ・ワシントンに送られ、ポトマック河畔を賑わしているのは有名だが、
現地で別の桜（これも日本から送られた別種の桜らしい）と交配し、できた桜が「アケボノ」

これが日本に里帰り（神代植物園）したものの、日本には既にアケボノと呼ばれる別の桜があったため
「アメリカ」と呼ばれることになった。

その後、「アメリカ」の中に元々の「アメリカ」とは違う種の桜ができた。
これが「ジンダイアケボノ」
ソメイヨシノに似ていて、ややピンクが濃いらしい。
都市部ではソメイヨシノの植え替えの際に代替品種として使われているらしいが、
素人目には区別がつかない。