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プレSE、「少額訴訟」 第六章 その12

2008-05-07 09:56:31 | 趣味
山上は、会議の後、本部の部長連中を集め、
専務の指示に従って予算書を直すよう指示した。

御厨の他、営業の松本部長はもとより、設計部の森、矢部、運用部の坂下は、
特に反論もせず指示に従うことにした。
一人、中村を除いては。

副本部長の中村は珍しく山上に反発した。
数字は与えられたもので良いとしても、その施策、
特に本部方針や、将来へ向かっての考え方は本部長が示すべきだと主張した。
各部の遂行方針を受けて本部の方針を作るのは、主客転倒ではないかと。

その通りだ、各部長は思ったが、同時に本部長にできやしないよ、とも思った。

中村さん、山上さんに出来ないと判ってんだから、
あんたがやればいいんだよ。
そう考えたのは御厨だけではなかったが、誰も口には出さなかった。

結局、本部の予算書の取りまとめは中村がやることにはなったが、
各部の予算書を先に作りその施策の良いとこ取りで
本部の施策を作成することに変わりはなかった。

御厨は、本部全体の予算方針のうち、
中期事業計画の展開を担当することとなった。

と言っても合計の数字は既に決まっているようなものだから、
上期の実算見通し、見直された予算を反映し、
商品分野ごとに将来の数字を展開していけばいい。

「じゃあ、本部のまとめを連休最終日の月曜にやるから、
 皆さん日曜日中に予算書を上げてください。」

中村が言い、御厨は次のように続けた。

「俺の分のまとめは、日曜にやりますから、数字の部分だけは先に下さい。」

「どうせ日曜も出なくちゃいけないから、一緒にやろうよ。」

森が元気なく言った。

「午後、農水の打合せなんですけど、御厨さん出てくれますよね。」

「ん、いいよ。そろそろ渋谷へ行こうか。」

尾藤と御厨は、この打合せを終わらせようとして発言しその通りとなった。

***

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