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2008年の映画、興行成績、考察

2009-02-19 00:51:41 | 映画関連
昨年末に速報に基づいて記事を書いたが、
(社)日本映画製作者連盟が1月29日に発表した内容を確認するのを忘れていた。

それによると、
2008年の映画入場者総数と興行収入総額は、ともに前年比98%ほど。
ざっくりと、1億6千万人、約2千億円としておく。
ほぼ横這い、少しずつ減っていると見ていいのかもしれない。

興入の邦画洋画比は、ほぼ6:4と邦画が圧勝。
邦画が前年比2割以上アップしたのに対し、洋画は3/4に減った。

映画館の総数は3359スクリーンと、138スクリーン、4%強増えているので、
一館あたりの収入は6%ほど減っていることになる。

公開本数はほぼ800本で、こちらも邦画が増えて洋画は減ったが、
ほぼ400本ずつ(邦画418、洋画388)

興収は何と言っても「ポニョ」が断トツの155億円。
2位が「花男」の77.5億円。
3位に「インディ4」の57.1億円。
4位、「レッドクリフ」で50.5億円。

50億を超えたのは4本だけ。

10億円を超えた映画は、邦画28本、洋画24本の計52本。

邦画はそのうち
「崖の上のポニョ」(1位)
「20世紀少年 第1章」(6位)
「ザ・マジックアワー」(7位)
「おくりびと」(12位)
「パコと魔法の絵本」(13位)
「犬と私の10の約束」(19位)
「クライマーズ・ハイ」(24位)
「椿三十郎」(26位)
と、8本を鑑賞。

洋画は
「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」(1位)
「レッドクリフPart1」(2位)
「アイ・アム・レジェンド」(3位)
「ライラの冒険 黄金の羅針盤」(4位)
「ハンコック」(5位)
「ナルニア国物語/第2章 カスピアン王子の角笛」(6位)
「魔法にかけられて」(7位)
「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」(8位)
「ウォンテッド」(9位)
「アース」(10位)
「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」(12位)
「カンフー・パンダ」(13位)
「ジャンパー 」(15位)
「ダークナイト」(16位)
「イーグル・アイ」(19位)
「クローバーフィールド HAKAISHA」(20位)
「P.S. アイラヴユー」(21位)
「アメリカン・ギャングスター」(23位)
を見ました。

「ダークナイト」は洋画の16位、全体の33位でした。
なお、昨年公開され、年を越して公開されている映画は、
翌年、つまり2009年にカウントされるようですので、
「K-20」「WALL・E」などは入ってません。


さて、洋画について、もう少し分析すると、
総務省の統計では2006年の洋画404本のうちアメリカ映画は165本、
しかし、国別で上げている米仏英中(香港)伊を足しても170本足りない。

残りはいったいどこの国?と思うが、共同制作は除くとあるので、
昔の数字から推定して共同制作を含めると、
アメリカ映画が大体半分と見ていいだろう。
(それでも100本は足りない、あとはどこだ?)

一方、アメリカ映画業協会(MPAA)の統計によれば、
年間にアメリカで公開される映画は約600本、
うち、MPAA関連が30%、180本ほどになる。
(アメリカ公開映画の国産比率は95%ほど)

数字上は、MPAA関連映画のほぼ全数が日本で公開されていることになるが、
実際にはコメディや、ブラック・ムービーなどは未公開のものが多いので、
どうなっているのかはわからない。

また、BOXOfficeMojoのデータも参考にすれば、
興収1億ドルを超えたものは2007年、2008年とも28本、
1千万ドルで言うと、2007年147本、2008年144本。

2008年は断トツ「ダークナイト」が5億3千万ドルでトップとなっている。

ついでに言うと、アメリカの映画館は館数で6千強、ほぼ4万スクリーン、
内訳で見ると、中小シネコンは減ってメガシネコンが増えている。

また、アメリカのランキングでは、4千館、3千館超で公開される映画も多いが、
これは館数で上映スクリーン数はもっと多いようだ。

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