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量販店が仕入れも安いのはある意味当然

2009-01-05 09:31:20 | 政治経済
家電量販店VS地域店 「仕入れ値で差別」訴え2千件(朝日新聞) - goo ニュース

これ、gooニュースだけを見ていると、仕入れ値に差があるのは、
ある意味当然のことだろうに、公取委は血迷ったか?みたいに思ってしまった。

しかし、元記事の朝日の記事を見ると、
>公取委はこれらの価格差は、取引量の差を反映しているだけと判断。
>量販店よりも地域店向けの方が安い場合もあり、差別対価に当たらない
と言うことらしい。

さらに、
>メーカーは、*お年寄りなどの*『受け皿』となっている地域店の役割を重視
>取引量が少ない割には価格を低く抑えるなど、配慮を見せていた」と指摘
と言うことだそうで、メーカーの対応にも公取委の判断にも一安心と言うところ。

こういった情報はどんどん開示すればいいと思う。

量販店に安く卸すと言っても、量販店では地域店に比べ、
在庫リスクや店頭展示品、荷ずれ品などのリスクも高くなるわけで、
一方的に利益を享受しているとも言えない。

地域店をつぶすために不当安値販売をしているのならまた別の話だが、
量販店の目玉商品は安いものは型落ち品の在庫処分などのことも多く、
必ずしも不当廉売とも言えないし、安値仕入れのおかげだけとも限らない。

また、個別には赤字販売をしたとしても店舗なり企業全体で利益を上げればいいわけで、
全ての商品に一定の粗利を上乗せすべきだとは思わない。

まあ、このあたりは地域の小売店も十分わかっているわけで、
それを承知で不透明な取引があるのではないかと危惧していたと思うが、

以前のようなメーカーの囲い込み、
すなわち、「ナショナルのお店」とか、「日立のお店」とか言った
特定の販売店とメーカーの系列的つながりが希薄になった今、
地域の小売店の必死さもわからないではない。

ともあれ、まずは常識的範囲の取引であり判断であることはよくわかった。
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