峰猫屋敷

覚え書と自己満足の場所

シャルル・アズナブール

2007年02月13日 10時59分55秒 | 音楽の話
一昨日、シャルル・アズナブールコンサートに行ってきました。
母と途中で待ち合わせして、有楽町の東京国際フォーラムへ。
銀座生まれで女学校時代に疎開するまで銀座に育った母は、
「あの辺は任せて」 と言っていたのに、いざ行ってみたら
「人に断りなく、こんなに変わるなんて」 と、怒ってました。
有楽町駅前に江戸時代の地図が貼ってあって、現地で合流した妹が帰りに、 
「これ見ればお母さん、わかるんじゃないの?」 と言ったら、さらに
「ここまで古くなーい」 と怒ってました。
女心は複雑ね。 ヽ( ´ー`)ノ フッ


さて、アズナブールコンサートですが、S席なのにかなり後ろの方で、豆のようにしか見えませんでした。
1時間半歌い続け。  休憩なし。 

3000円のプログラムを買うと、「この中のどれかを歌います」 と、曲目がずらりと並んでいました。
知ってる曲もあったけれど、知らない曲も。

ロビーでは、「C Dお買い上げの方は、楽屋でアズナブールがサインします」 と貼紙が。
えっ、そんなこと出来るの と、よくよく見れば、
C D44枚組み20万円のセットをお買い上げの方に。
そりゃ、そーでしょうね。

さてコンサートでは、82歳という年齢を出す必要もないくらい、立派な現役。
声がちっとも衰えてません。
さすが大御所だな~と思ったのは、C Dで聴いてる音程と、ちょっと違うところがいくつもありました。
でも、それがピッタリとマッチしてました。

アズナブールは、若い頃から自らの信念を貫く曲を作ってきました。
同性愛者の曲、教え子との恋を世間に非難され、自殺してしまった教師(実話)の曲、男女のベッドの中を詞にした曲 (当時はそんなのを歌うのは、許されないことだったらしい) などなど。
世間に迎合することなく、己の信条を貫いた人はカッコイイです。
貫けたことは、その人にとって幸運であった…とも言えますが。

さて、シャンソンの大御所の歌声を堪能して帰り、夜遅くに寝室に行くと、
いつもは掛け布団上、足下の方に寝るトトが、さっさと布団の中に入り込みました。
お母さんが夜までいなかったからかな? 




「トトね、寂しかったの…」