全2回のカリキュラムで
シルクスクリーンプリントに取り組みます。
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秋からスタートする【表現研究講座2】で
シルクスクリーンプリントを本格的に学びますので
この講座では
一通りの工程を体験します。
体験ではあるものの
印刷についての基礎的な説明も
きちんとおこないました。
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徳永写真美術研究所では
写真表現の延長で
シルクスクリーンプリントを捉えています。
そのため、最初は
写真を原稿とする版表現に挑戦します。
“写真製版”と言うと
難しそうに思われがちですが
手順通りおこなえば
失敗はほとんどありません。
版が完成したら下準備です。
はやる気持ちを抑えて
丁寧にマスキングテープを版に貼ります。
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いよいよ刷り作業です。
色の魅力を考え
納得できる色ができるまで
色の調合にはこだわりました。
写真製版した版を刷るだけでなく
オープンスクリーン(製版していない版)を使用して
下地も刷りました。
全面に均一にインクをのせる事の難しさ
それができないからこそできる
ムラのある画面の面白さを感じながらの作業でした。
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皆さんの取り組みを紹介します。
原稿はウインドゥに写り込む女性達の足と
その向こうにあるピアノの鍵盤。
何をどう目立たせるか
どこに何色をもってくるか
その計画をたてながらの作業。
考え過ぎると手が止まるので
とりあえず刷ってみる!という所から突破しました。
ひよこがモチーフですが
イエロー系にすると普通なので
色出しに一苦労。
失敗?と思った色も版を重ねる度に
思いよらない素敵な色合いになりました。
かすれたように下地を刷ることで生まれる
テクスチャーを活かした2版・2色刷りに挑戦。
1枚も同じものができない独自の作品ができました。
インクを完全に混ぜないマーブリング技法や
版をずらして重ねるスライディング技法で
躍動感ある画面になりました。
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次回は紙だけでなく刷りたい物を持参しての作業です。
皆さん、どのような制作物が完成するのか
とても楽しみです。
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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