徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

■ シルクスクリーン講座 1日目 はじめに・・・

2011年04月16日 | シルクスクリーンプリント講座


< はじめに >

現代は一昔前と比べると
気軽に印刷物を作れる時代になりました。
オフセット印刷
オンデマンド印刷
インクジェット印刷
など
印刷部数に適する選択ができます。

そのような時代に
何故に
シルクスクリーンなのか。

シルクスクリーンプリントは
美術史においては
複製芸術として位置づけられていますが
無制限に複製できるオリジナルなき複製術ではありません。

徳永写真美術研究所では
情報としての表現を追うのではなく
物質としての魅力に主眼を置く表現を研究しています。
そして
簡単・便利など効率面を優先することなく
技法の選択をおこないたいとも考えています。



シルクスクリーン技法を使用した作品では
1960年代に
アンディ・ウォーホルにより制作された作品群が有名です。
彼は当時の社会状況をテーマとするため
この技法を用いました。



現代
私たちが
この技法を使う意味とは?



そのような事を考えながら
本講座と向き合いたいと思います。

写真家のホンマタカシさんが
最近、シルクスクリーン技法による新作を発表されています。
その作品の意味とは?




今期は経験者の顔ぶれとなりました。
そのため
初心者を対象とする実習の予定でしたが
各自の受講目的に対応する内容に変更しました。



担当講師・清田もえ子さんによる基礎講義の後は
さっそく作品の構想についてディスカッションをおこないました。



授業後半は
製版原稿を作成する手順の復習をして講座初日を終えました。





記:徳永好恵


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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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