B級グルメなんて言葉が当たり前に定着して大分たちますね。僕はA級だB級だなんて格付けるのはあまり感心しないですが、まあ、とある地方では当たり前に食べられてる食事メニューだとざっくり理解しています。
現在僕の住んでいる埼玉ではほぼ県下全域で「武蔵野うどん」が一番名が通ったB級グルメだと思います。だいぶ昔に静岡県東部地区の御殿場に住んでいた頃に、すぐお隣の富士宮の焼きそばが少し変わっている!という噂を聞いて食べに行ったところ、確かに普段食べている当たり前のソース焼きそばとはだいぶ違っていて驚きました。その後にB1グランプリなるB級グルメの大会が開催されるようになって、富士宮焼きそばは第1回・第2回と連勝して殿堂入りとなったと記憶しています。御殿場から離れた後でも、祭りの屋台やカップ麺なんかで富士宮焼きそばを見つけると懐かしさもあって買い求めて食べましたが、「う~~~~ん」どれもこれも「ちょっと違うんだよな~~」って不完全燃焼でした。
で、たまたまB級グルメを意識しないで訪れた埼玉県毛呂山(「けろやま」って読みそうですが「もろやま」です)で富士宮焼きそばとのぼりと看板が出ている店を見つけました。それが東武線川角駅近傍の「和んだあ」でした。
すかさず富士宮焼きそばを食べましたが、本家の富士宮と同じ「あの富士宮焼きそば!」で、「埼玉で富士宮焼きそばが食べられる」と少々感動してしまいました。
和んだ全景。あまり大きくない店ですが、見ての通り富士宮焼きそば押し。看板にある通り、日・月・祝は定休で営業時間は1100~1400まで。コロナ前は夜も営業していましたが現在は昼またぎのみです。だから僕が食べに行けるのは土曜日の昼だけです。
店の周囲には城西大学・明海大学・日本化学医療大学(城西系列です)と3校もの大学があります。下の3枚の写真は店の前から見える各大学。
そんなわけで昼は学生さんと思われる若い人が良く訪れていますね。ちょっと注意が必要なのはPayPayとかのスマホ決済が使えない事です。
こののぼりは、富士宮焼きそば学会の公式で、勝手には立てられないはず。
知らない人の為に入口に解説が出てます。最大の特徴は「麺」で、よくある焼きそば用の蒸し麵ではなくて、蒸していない堅めの麺。これは現地富士宮の製麺屋さんがドラム式乾燥機のような機械で作っているものです。悪く聞こえたら申し訳ないですが、例えるなら「ゴム紐」のような弾力と硬さがある。ソースも、学会推薦の特製ソースと、これまた現地で消費されているローカルソースである「ワサビソース」をブレンドしているそうです。で、具の肉カスですが、こいつは豚の背油からラードを取った後に残る油身の搾りカスです。カスって言うのは廃棄物みたいでかなり抵抗がありますが、これが製品の名称だから仕方がない。最後にけずり粉というイワシの粉をかけて出来上がりです。
学会認定ソース。これだけだと少し甘めなのでワサビソースをブレンドしているそうです。
免許皆伝の証書が掲示されていました。これがあれば本格派の富士宮焼きそばの証。
だいたい月に1回か2回食べに行くんですが、毎回頼むのがこれ。富士宮焼きそば並盛のセット、税込み1080円。富士宮焼きそばミニ豚丼のセットで、カップはザーサイのスープ。ミニ豚丼って言うけどなかなかのボリュームです。麺の堅さと、肉カスのサクサクした食感が初めての人には驚きでしょう。
美味しい美味しくないというのは、全く個人の感想と言うか好みの問題であって、絶対的な目盛りがある訳ではないし、頼まれて提灯持ち記事を書いているわけではないので、率直な感想を言わせてもらうなら、僕は大変おいしいと思います。これだけちゃんとした富士宮焼きそばが埼玉で食べられるのは嬉しい限りです。
また行こっと。
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