田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

夏の大掃除3

2009-09-19 23:07:00 | 飯田線の旅
 信濃木崎駅から結構車通りが多い道を歩きゆ~ぷるに向かうが、ゆ~ぷるのすぐ手前にローソンがあるので、そこで食品を購入して朝ご飯にする。このような田舎の他に何も店がないような場所でも、コンビニ1軒で暖かい食事が取れるのだから便利だ。まだ夏の終わらぬ9月初旬とはいえ、おでんやら蒸かしまんなんかの取り扱いが始まっているのは何とも涼しい高原らしい。
 簡単に朝食をとってから、ゆ~ぷるで朝風呂に入る。このような立ち寄り温泉で朝の6時から営業しているのは珍しい。夜行列車の疲れを取るのにもってこいだ。駐車場にはいわゆる「痛車」が1台駐まっていた。間違いなく巡礼者だろう。朝風呂は8時40分までがサービスタイムで割引券による値引きより更に安い。

 温泉を堪能したら湖の縁を歩いて縁川商店に向かう。縁川商店は信濃木崎の2駅先の海ノ口が最寄り駅だから、3駅の駅間、つまり2区間を歩くことになるが、ここは駅間が短いので散歩程度に丁度良い。
 木崎湖の一番南端にある公園の所にあった案内看板。ペンキが色褪せている。書き込まれているのは旅館や食堂などの施設だ。このように湖の南側に集中して木崎湖温泉街があったようだ。今ではこの内の半分も営業していない。


 看板の脇の道を見通すと、廃業しているドライブインや食堂が見える。かつてはどれ程の賑わいだったのだろう?


 湖の右側の縁にある遊歩道を進む。スワンのボートが忘れ去られたように廃業したボートハウスの前に浮かんでいた。まだ朝早い時間なので、風もなく鏡のような湖面だ。また、暫く雨が降っていないので湖水も澄んでいて綺麗だ。


 綺麗な水場にいる黒いトンボが舞っている。


 まだ観光シーズンだろうが、観光客がほとんど居ない。スワンたちも手持ち無沙汰な様子だ。
 木崎湖は何度来ても良い。空気も水も澄んでいてリフレッシュできる。


夏の大掃除2

2009-09-15 21:01:00 | 飯田線の旅
 白馬駅にあずさの車両っす。
さて、ここからは乗り換えてさらに北上し南小谷を目指すか、南下して温泉で朝風呂を堪能するかの2択である。南小谷から先は非電化区間で極端に運行本数が少ない上に、悪天候で良く不通になる区間だ。そこで、比較的便の良い南小谷まで行って、その先の車両を見ようと言うのが北上案。しかし南小谷から先に踏み込んでしまうと、掃除開始に間に合うように田切に着くことが不可能になる。逆に南下して信濃木崎まで行き、立ち寄り温泉ゆ~ぷるで、朝6時からやっている朝風呂に入ろうというのが南下案だ。


 多数決の結果、南下案3に対し北上案1で、朝風呂に決定。因みに北上案に投票したのは僕、副部長でした。2番線ホームの下にキロポストと一本立ちの草を発見。


 南小谷行きの列車が入ってきた。2両編成のワンマンカーだ。これに乗ってさらに北を目指す登山客が多数いた。我々は反対方向の列車に乗って信濃木崎を目指す。いつも思うのだが、この信濃木崎駅は、200メートルくらい北寄りにあれば木崎湖へのアクセスが大変良くなる。そうすればゆ~ぷるへの客も増えるだろう。何でこんな外れた場所に駅を作ったんだろう??


 信濃木崎駅のホームでは一輪のコスモスが可憐な花を咲かせていた。トンボも飛んでいて秋の気配だ。


 木崎湖温泉の色あせた看板が見える。木崎湖畔に林立していた温泉宿も、多くが既に廃業している。寂れた観光地は、何かもの悲しい。


 あまり歩道の整備が良くない道を少し歩いてゆ~ぷるに向かう。

夏の大掃除1

2009-09-14 20:53:00 | 飯田線の旅
 今年も夏の田切大掃除が9月第1週の土日で行われた。例年この行事が終わると、やっと気候も秋めいて「夏の終わり」を実感するのだが、今年は夏が終わるのが早かったようで、既に秋の気配がそこここに感じられるのだった。

 さて、今回は運良く中央線回りの臨時夜行列車、ムーンライト信州が運行されていたので、それに乗ってひとまず信州の山奥の方に行く計画なのだ。ML信州は新宿発。そこで金曜の夜遅く新宿駅のホームで待ち合わせをする。同行は宇宙局長とあ~る君、それに副部長息子の3人で、併せて4人旅である。
 一足早くホームに到着していた局長とあ~る君と無事合流して、車両の到着を待つ。深夜とはいえ既に夏の蒸し暑さはない。さすが中央本線の夜行は白馬方面への登山列車であり、ホーム上は大きな荷物を背負った登山姿の乗客が大半だ。
 いつもの旧式の特急車両だと思っていたが、入線してきたがはこれ。なんとあずさではないか!いやぁ、なんか得した気分だ。少し早めの入線だったが、車内はゴミだらけだった。そこで車内清掃が入り、ドアが開いたのは発車の直前だった。しかし、ホームに出ればゴミ箱もあるというのに、何で車内に缶や弁当の包みなどをそのまま残していくのだろうか??わずかに数十メートルばかり運べばすむのだ。自分のゴミの責任も取れないとは、観光列車の乗客はマナーが悪い。


 ホーム表示板。ML信州91号は23時59分発で、最初の停車駅は立川。あと1分遅く発車すれば、始発駅から青春18切符が使えるというのに。この1分のフライングは明らかに青春18切符の利用者に対する嫌がらせだ。新宿~立川の乗車料金という小銭をそこまでして稼ぎたいのか?これでもまだ、東海道線のMLながらに比べればだいぶましだが、その程度のサービスをケチるようでは株式会社として失格である。


 車内清掃が終わるのをホームでじっと待つ。大きなザックの登山者に比べると、ホテル1泊の僕らの荷物はとても小さい。


 流石に特急グレードの車両だけあって、シートは快適だ。サスが良いので揺れも小さい。しかし昼間の特急車両だから、シートの背の倒れ具合はそこそこで、たとえば夜行高速バスの様に130度くらい倒れたりはしない。従ってさほど快適な睡眠姿勢にはならない。でも、座席の夜行列車なのだからそれに文句を言うのはお門違いだ。また、夜行列車なのに、減灯しないで最後まで車内は煌煌と蛍光灯が付いたままだった。車内の保安のためでもあるのだろう。
 一夜明けて白馬に着いた。まだ夏の終わりだからこの時間でも十分に明るい。でも、昨夜の新宿よりだいぶ涼しい。


 さて、この後どうしようかな??