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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

W・アレンの佳作「教授のおかしな妄想殺人」

2016-07-02 14:06:46 | 日記
W・アレンの新作「教授のおかしな妄想殺人」観てきました。年に1度のお楽しみです。
前作に続きエマ・ストーンがヒロインを務めます。主人公は、悩める哲学科教授エイブ(ホアキン・フェニックス)若いころは、政治活動 ボランティアと世界中を駆け巡ったエイブですが、今は虚無感の塊。自殺願望もあり、影のあるエイブに、エマ・ストーン演じる女子大生のジルは夢中。ボーイフレンドを放っぽッて、エイブとデートを重ねます。が、エイブは、再三再四のジルのアタックにも、「僕たちは友達」のスタンスを崩しません。実は、彼、EDに悩まされているのです。
そんなある日、たまたま入ったダイナーで、後ろの席に座った女性の身の上話を聞いてしまったエイブ。すっかり、女性に感情移入してしまいます。この女性、親権を争う裁判で、悪名高い判事に言い分を聞いてもらえず、負けそうだというのです。俄然、イキイキとしたエイブ。この判事を殺すことを妄想し、そのための計画を練り上げます。心身ともに甦ったエイブ ついにジルともわりなき仲に。そして、いよいよ計画実行の時が・・・
エイブのとどまるところを知らない暴走が、笑わせてくれます。この映画で、エイブ、もう1人満たされない結婚生活を送るリタ(パーカー・ポージー)と深い仲になるのですが、エイブの行動を知った時の、ジルとリタの反応が正反対。大人の女性と、まだ成熟しきっていない女性の違いというのでしょうか。このあたり、W・アレン監督らしさ全開です。
この映画、私は丸の内ピカデリーで観たのですが、アレン作品がかかる映画館としては、大きすぎました。以前は、恵比寿駅にほど近いこじゃれた映画館が、毎回上映していました。ああいう、雰囲気に合う映画館での上映を、また期待したいものです。