プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

3時間超の大作 ナショナル・シアター・ライブ「人と超人」

2016-07-19 14:55:59 | 日記
「ナショナル・シアター・ライブ」の「人と超人」観てきました。上映時間が、休憩入れて3時間50分。これが、3時間なら即決で観に行ったのですが、3時間50分。都内何か所かで上映された時は、1日1回の上映なので、時間が合わず観に行けませんでした。今回は、上映館が吉祥寺。普段、ほとんど行かないところです。18時25分上映で、終わるのが10時15分。帰りの時間考えると・・・迷いに迷ったのですが、週末の1日 意を決して出かけることにしました。
井の頭線で、吉祥寺へ。お祭りでもやっているのか、夕方の駅は、すさまじい混みよう。私、雑踏嫌いですので、やはり、来るべきではなかったかとも思ったのですが、「ピグマリオン」(つまり、マイ・フェア・レディですね)のジョージ・バーナード・ショーの作品 名優レイフ・ファインズ主演の魅力には勝てませんでした。因みに1903年に書かれた戯曲です。
主人公は、ジョン・タナー。女嫌いを自称する社会主義者。彼が、もっとも恐れているのが、幼馴染のアン 一方、彼の親友オクティヴィアスは、アンに恋をしています。ある日、アンの父親が亡くなり、後見人として、古い友人のラムズデンとタナーが選ばれます。この後見人という制度が、どういう意味をもつのか、私には、イマイチわかりませんでした。タナー なんとか逃れようとしますが、「親の意見は絶対」というアンに押し切られ、しぶしぶ引き受ける羽目に。どうやら、このアンという女性 「親」の権限を最大限に利用し、自分の思い通りに、物事を進めていくタイプのようです。
恋愛に疎いタナーは、アンとオクティヴィアスが愛し合っていると信じ切っていますが、彼の運転手ストレイカーから、衝撃の事実を告げられます。「アンが狙っているのはあなたです」混乱するタナー ストレイカーと2人で、逃避行を企てますが、ネヴァダで山賊に襲われます。この山賊の頭・メンドーザ かつて「サヴォイホテル」で給仕をやっていたという男で、知性もあり、タナーと意気投合。しかも、メンドーザが恋焦がれていた女が、ストレイカーの妹だったと判明します。一夜を山賊と共にすることになったタナー 不思議な夢を見ます。「ドン・ファン」になった夢。アンたちも「ドン・ジョバンニ」の登場人物として現れ、恋愛 結婚について、様々な議論が交わされます。それはそれで興味深いのですが、元の話をおぼろげにしか知らないのが悔やまれます。
そして、夢から醒めて、物語はクライマックスへ。タナーとアンの行く末は・・・という話。途中休憩もあるので、3時間超の長さは、あまり感じませんでした。しち面倒くさい哲学的部分を流して、恋愛という下世話な部分に特化してみれば、割と楽しめる映画でした。