腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



え~っと、去年の8月8日以来になりますが、店主のちょっと変わった時計にまつわるコレクションのご紹介の第3弾。

時計販売員とは、ご来店いただいたお客様を接客して、商品を選んでもらい、取り扱いの説明をし、腕回りのサイズ調整などをして、保証などのお話をし、付属品の確認をして、お会計して、最後にお見送り...となるわけです。

が、お客様が帰られた後、店内の作業机などにサイズ調整したブレスのコマやネジ、付属の品などがチョコチョコ残ってるワケですよ。
「なんやそれ!あかんがな!」と思われますが、当時ちょうどG-ショックブームに続き、キムタク効果でブランドウォッチブームが来ていた時ですよ。週末ともなると店内パニック状態。次から次へとお客様に呼ばれてました。

んでもって、お客様にお渡し忘れの品々があります。もう時効ですよね。時効なはずです。時効にして!
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。(以下千回繰り返す)

もちろん、私だけではなくて、ブランド腕時計フロアの店員全員の分を店主がチマチマと管理していたのです。こんな事するの好きですねん。
それがこのプライスタグ↓

まだあります↓


プライスタグは基本的にはお客様にお渡しはしませんが、高級ブランドの場合、お客様が「そのプライスタグも入れておいてくれ」と、よく言われました。確かに紙製ではなく、シッカリしたプラスチック製ですからね。プレゼント用などにはもちろん入れません。値段バレバレになってしまいますから。
そういうのが貯まりに貯まってこうなりました。ROLEX、OMEGA、ブライトリング、カルティエ、ラドー、モーリス・ラクロワ、ブルガリ、ジャガー・ルクルト、ハミルトン、フェンディ、ロンジン、ダンヒル、ミドー、フィリップ・シャリオール...エトセトラ、エトセトラ。

こんなのまで↓


G-ショックの限定モデルの紙タグ。WCCSモデルやチタンフロッグマンのもの。
バカにするなかれ!当時のレア物G-ショック(ゴールドチタンフロッグマンなど)は本体はもちろんのこと、プラスチックBOX、外箱、取り説、プライスタグなど全て揃った完品で20万以上の値が付いていたんですから。たかだか2万円ほどのデジタルウォッチがですよ!この紙タグだけも確か数千円で売買されてたと思います。
当時はあたまに“や”の付く自由業の方々が大勢買いに来られましたよ。怖い怖い。

で、うちの店では販売当初は「管理上、プライスタグは外します」と言ってプライスタグは取って、お客様に販売してました。が、相手が“や○○屋”さんの場合は「はいそうですか」とは行きません。店もくだらないことで“やく○屋”さんともめるのは嫌ですから、ブームの途中からは全てのお客様にプライスタグは取らずそのままお渡ししていたように思います。
本当に“やくざ屋”さんは何でも商売にしますね。
あ!伏字全部オープンしてしまった!
ごめんなさい。ごめんなさい。(以下1万回繰り返す)

このG-ショックのプライスタグ、数えたら23枚ありました。どなたか一枚1000円くらいで買ってください。


お願いします。お願いします。お願いします。以下一億回繰り返す腕時計修理専門店トゥールビヨン店主。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )