腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



ガソリン高騰が家計を直撃している昨今、セルフのガソリンスタンドで軽自動車に軽油を入れて故障を起す事故が多発しているそうな。今までセルフで入れたことのない女性に多いとか。

先日のニュースの街頭インタビューで、女性の方に聞いていた。

インタビュアー「ガソリンはレギュラーの他にどんな種類があるかご存知ですか?」

女性A「石油?」 (広い意味で正解といえば正解)

女性B「灯油?」 (灯油も売ってますが...)

女性C「原油?」 (タンカーか!?)

原油をそのままガソリンスタンドで売ってたら、家で精製しないとね。(笑)


スタンドに寄って、軽油・レギュラー・ハイオクの値段を比べて、一番安い軽油をついつい入れたくなるのが主婦のサガ。
車も“軽”で同じ字だし。(笑)

2~300m走ったらエンストするようです。お気を付けて。


で、何故こんな話かというと、昨日電池交換に来てくれたお客様の時計を見て
『おぉ~!ハイブリッド!』と思ったからです。
その時計がこちら↓
 SEIKO エルニクス Cal.0703 電子テンプ式


電子テンプ式とは、電池を駆動源にして機械式の構造で時を刻む方式。
SEIKOでは電子テンプ式を数種類出していますが、このエルニクスが最晩期で、これ以降一気にクォーツ時代に突入します。
この時計は1970年代初頭に生産されたモデルです。短命だったようですが、面白い原理の時計だったので良く売れたそうです。

普通のクォーツよりは電池寿命が長持ちするんでしょうが、具体的に何年とは判りません。

内部がこちら↓


写真右上が電池(SR43SW)で、その左に見えるのがテンプ。(テンプ受けに赤い字でSEIKO 16JENELS JAPANと記されています)

文字盤6時位置の矢印マークはエルニクスのモデルマークらしいです。

機械式で動きますので、当然秒針はチチチチ・・・と細かく動きます。
カットガラスがレトロ感たっぷりです。ALWAYSの世界。


軽油で走るベンツが出ています。それを今年のクリスマスプレゼントに欲しい腕時計修理専門店トゥールビヨン店主。
ハイオク車の方でも良しとします。よろしく。

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