腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



今日は時計屋のブログらしく、時計パーツに関してのお話。

よく、電話やメールのお問い合わせで


「ベルトのピンが抜けました(なくなりました)。ありますか?」

というのがあります。


腕時計に使用されているピンには数種類あり、一括りに“ピン”と言われてもちょっと困ります。

まず、どの部分のピンが抜けたのか?
時計本体(ケース)とブレスのつなぎ目?コマとコマの間?バックル(クラスプ)部分?

色々なピンの写真を撮ってみました。
まずこちら↓
 割りピン(ヘアピン)

ブレスのコマとコマをつないでいるピンで一番オーソドックスなタイプ。
コマの裏側に矢印が書いてある方向にたたいて抜きます。

そしてこれ↓
 普通のピン

只の棒です(笑)低価格のファッションウォッチのコマとコマの間によく使われてます。

お次がこちら↓
 かしめピン(リベットピン)

スポーツウォッチ等のバックルのWロック部分によく使われています。

そしてこれ↓
 両ネジピン

切り込みの入った革バンド等を固定する飾りピン(ネジ)。

そして↓
 スリーブピン

高級時計等のブレスのコマとコマの間によく使用されているピン。
上のパーツが“ちくわ”状になっています。

そしてこれ↓
 同じくスリーブピン

このピンの場合、“ちくわ”状のパーツがピンの端で固定されます。
SEIKOやALBAでよく見かけます。

そしてこれ↓
 ご存知“バネ棒”

ケースとブレスのつなぎ目やバックル部のサイズ微調整によく使われます。
「なくした!」というのは殆んどがこのピン。
外し方を間違えると、ピョ~ンとどこかへ飛んでいってしまいます。

筒状のピンの内部にはスプリング(バネ)が入っています。
これ↓



どのピンも長さや太さが色々ありますので、貴方の時計にピッタリ合うピンが必ず見つかると思いますよ(笑)

ブランド時計の純正のピン、特殊なピンの場合は店頭にないことがありますので、お預かりになります。

一本210円からご用意しております。
ブランド腕時計のピンですと、一本3000円~5000円する場合もありますよ。


ピン!ときたら...もちろん腕時計修理専門店トゥールビヨンへ。
今日はどこにも笑える所がなかった...  つまらん。

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