ネタに困った時の強い味方、大好評シリーズ“映画と腕時計”の第8弾。
今日ご紹介する映画は私の大好きなサスペンス物『ゲーム』。
監督は『セブン』、『ファイトクラブ』、『パニックルーム』などの巨匠デビッド・フィンチャー監督。主演はこれも名俳優マイケル・ダグラス。脇にはショーン・ペンやデボラ・カーラ・アンガー等個性的な俳優がガッチリ固めています。
ストーリーは巨額の富と権力を持った主人公ニコラスの48歳の誕生日に不良の弟コンラッドから一枚のカードをプレゼントされる。そのカードは謎めいた<ゲーム>への招待状だった。半信半疑のままカードに書かれた「CRS」という会社を訪れ入会するニコラス。その時から次々と彼の周りで奇妙な出来事が起こる。現実かゲームか主人公に訪れる危機的状況に見ている観客も引きずりこまれる、まさにジェットコースター・ムービー。衝撃のクライマックスへ向けて恐怖が加速していきます。
この主人公ニコラス・ヴァン・オートンという人物、人間嫌いでいけ好かない性格なのですが、さまざまな困難に遭遇し、本来の人間らしさを取り戻していく、という話でもあります。
目覚めたら墓場の棺おけの中で、外に出てみると全く見知らぬ異国の地。着ている服も泥や埃でボロボロ。アメリカ大使館へ駆け込み、強盗に襲われたと説明するが、その大使館員に「その金の腕時計は盗まれなかったんですな。それを売ればアメリカ行きのバス代くらいにはなりますよ。」と言われます。そこでニコラスが金無垢の時計を腕から外して裏返すと、裏ブタに“ON YOUR 18th BIRTHDAY YOUR FATHER'S WATCH LOVE MOTHER”(18歳の誕生日祝い パパの形見を)と刻印されています。感情移入しすぎて涙が出そうになりました。
何回も巻き戻ししたり静止したりするのですが、どこのメーカーのものか判断できずです。ジャガー・ルクルトのようでもあり、パテック・フィリップのようでもありますが、どうも違う。高そうな時計ではあります。
とにかく展開が二転三転します。何が何だか訳がわからなくなってしまうこの映画。超お薦めです。
『セブン』の最後も衝撃的だったが、もし私がブラピと同じ立場だったらやっぱり犯人を射殺するであろう腕時計修理専門店トゥールビヨン店主。
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