劇団 ・ 酔っぱライ ～ 大関登場

初場所、近づく！
この場所くらい、頑張って欲しい大関陣　・・・　？？

ビルでの開店から３年後でしたか、　田園では、非常に真面目な　『　酒豪番付表　』
を作りました。
あの特徴ある文字で、結構お金も使って。
　　　　　《　こういう奴です　》

ガラガラッとドアが開く音が、閉店前に響きました。
正大関　Ｋ氏の登場です。　　「　マスター、ウィスキィー！　」
「　ヘイ。　」　と、何故か客と反対側にヒゲは向かいました。
「　旦那！　ホイッ。　」　なんと、カウンターの端から、ストレート・グラスが滑っていきます。
「　オオッ！　」
キュッと、　Ｊ・ダニエルをあおると、そこに、映画　『　大砂塵　』　のテーマが流れます。
なんという、バカみたいな店があった事でしょう。
ヒゲ　「　Ｋさん、この前の土曜日は、有難う御座いました。　」
Ｋ氏　「　エッ？　何？　」
ヒゲ　「　Ｒ○Ｋの方が、将棋の谷川名人達をお連れになりました。
　　　　　Ｋさんが、事前に紹介してくれたと、思いまして。　」
Ｋ氏　「　いやいや、僕は何も言ってないよ。　でも、それは良かったね。　」
ヒゲ　「　名人が、ＪＴ杯戦の前夜祭の途中に　“　魚　”　を食べたいとおっしゃって、
　　　　　抜け出してカウンターに来られたのです。　」
　　　 「　田園では、芸能人など有名人が来ても、こちらからは決してサインを求めては
　　　　　 いけないと、社訓があるのに、今度だけは、店主自らルールを破って色紙に
　　　　　 サインを戴きました。　」

　　　　　　　　　　　　　　　　　
こうして、二人のガンマンは、　『　光速のノミ （飲み）』　で、ボトルを開けたので御座いました。