田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ヒゲの闘い ~ コーヒー

2009-07-26 17:24:34 | ヒゲの毒舌
相変わらずボンさん (追い回し) として、毎日が鍋洗いだけの調理場のヒゲ。
他には、何もさせてもらえない日々が続く ・・・・
そんなある日、全員が集められました。 京都の料理展示会に出す作品の打ち合わせです。
話し合いという事で、コーヒーが所望されました。

いつもは、先輩格のM宮君がコーヒーの作り役ですが、今日は展示会用のメモ等の準備で
ままなりません。
一番上の煮方 ・ K堂さんが、 「 おい片山、お前コーヒー作れるか? ・・・
           うーっ、 しょうがない、 今日はお前が(皆の)コーヒーを用意しろ!? 」

すぐ、料理場に向かいました。
その頃は、まだポット ( 魔法ビン ) 等は、ぜいたく品でおいてありません。
鍋で湯を沸かし、その中でコーヒー粉・クリープ・砂糖を混ぜ合わせる、
オール・イン・ワンを皆で飲むものでした。

                          

コーヒーカップに注ぎ分けて配り終え、ヒゲは鍋を片付けておりました。
・・・ そのころ奥では、 「 な、なッ? なんや これは! 」

直ぐに、ヒゲにお呼び出しが掛かりました。
K堂 「 片山! お前、どこで、このコーヒー豆を買って来たのだ!? (怒) 」
ヒゲは、青ざめました。
「 えッ?! いえ、あの~いつもの調理場に置いてある○○コーヒーを使ったのですが・・・」
K堂 「 エーッ?? 本当かー? 」 絶句しました。
今度は、M宮君が、青ざめていました!
K堂 「 ほんなら、 明日からは、お前がコーヒー番するがいい! 」

皆さん、 “ 違いがわかる男 ” いやいや “ プライドが高いお方 ” ばかり!
意地でも、ボンさんにコーヒーの煎れ方を尋ねる訳にはいきません。
M宮君の作り方 = 湯を沸かし、コーヒーを入れて混ぜ、砂糖を加え、
             そして、その頃の日本の定石 “ クリープ ” を最後にと。 

次の日、ヒゲがコーヒーを作る時が来ました。
みんな、遠目ながら、ヒゲの動きを追いかけていました。
自分の仕事はピタリと止めて (笑)
全く違う作り方に、あ然としながら ・・・

各々 (コーヒー・砂糖・クリープ) の量は、やや少なめにする。
       ~~~ これで軽やかにと、ヒゲの判断 ~~~
先ず湯に砂糖を加え溶かし、次にクリープを加えてゆっくり混ぜ溶かしました。
  ~~~ 当時のクリープは、まだ即溶でなく、ざらつきが多かった ~~~
そして、火から鍋を降ろし、コーヒー粉を混ぜます。
  ~~~ 香りを損なわない為に、最後に ~~~
谷さんも飲みながら、 「 ホンマや! この味やった (昨日のも) ! 」
しかし、この事で、ヒゲは次のドラマに巻き込まれることになるので御座いました。

        《 TO BE CONTINUED ・・・ 》 

      
展示会の時=谷さん・M宮君・ヒゲ(手前から)     最終チェックか?神妙な顔付
コメント (2)
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