田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

二色ソーメン

2009-08-10 17:02:00 | よもやま話・料理編
食欲の落ちる八月に使いたい献立です。
コース料理の中で、鮎の塩焼き等の後に続く、何か軽く欲しい時 ・・・
賀茂茄子や米茄子料理では、ちょっと重いかな? と感じる時 ・・・
特に、客が酒飲みなら、試したい一品です。

今、割に何処でも 『 梅ソーメン 』 が手に入るようになっています。
勿論、違う色のソーメンでもOK。
田園でも人気商品でした。 是非、伝え残したい料理です。

と言っても、熊本の板場には “ ない ” 概念の仕事。
理解させるには、やはり三年程は掛かりました。

先ず、白ソーメン一束と、梅ソーメン1/4束とを合わせ、
端をゴムバンド (タコ糸) で束ねます。

         
さて、茹で方が問題です。 
慣れるまでは、三束以内が無難。
たっぷりの湯を用意して、左手で (A) を持ち、 右手でマナバシ。
(A) を湯に押し出すように入れ、すぐに (A) と (B) の間にマナバシを入れ、
拡げるように。
拡がったら、直ぐに次の束を茹でて ・・・
差し水は、一回ぐらい。
水に落として、次の作業は ・・・
(A) を右手で摘んで、流水の中で、髪の毛を洗うように、一束分をもみ洗い。
そして、最後に “ 形を整えながら! ” 左手で水をしっかり切って、
穴開きバットにそーっと寝かせるのです。
それを、乾かないようにラップして、しばらく冷蔵庫へ。

夕刻、本番 ・・・
バットから固まっている二色ソーメンを取り出し、 (A) を切り落とし、
(B) と (C) で二人分です。
(A) はまかないの赤出などに使いましょう。
器は、ギヤマン等のガラスがいいでしょう。
二色ソーメンを置き、横には干し椎茸の含め煮とミニオクラの地漬けを添えて。
薄口醤油色の麺つゆを横から注げば出来上がり。
青柚子が手に入れば、卸し金と茶せんで、 『 払い柚子 』 で、さらに涼味が。

テーブルに置く時は、なるべくそっと置いて。
余り激しいと、束ねが崩れる事も ( 苦笑 ) 。
魚ソーメンと勘違いする食感と色合いで、また酒が進む ・・・ 

コメント
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