筋書きの無いドラマ

最近、ボクシング界も有望新人が現れて、TV中継も盛んです。
亀親子のとは大違いの迫力とクリーンさが楽しい。

ボクシングのタイトル戦がある日の夕刻風景。
ヒゲは、いそいそとツマミを準備して、飲み物をセット始めます。
そして、晩酌セットを用意した後、TVのチャンネルを合わせます。
後は、ゴングが鳴るばかりです。白熱するボクシング観ながらの酒！
コレが堪らなく美味いハズです！
画面では選手の以前の試合やらが紹介され始めます。
さあ開始まで、もう少しです。ヒゲは、グラスを手揉みして待ってます。
そんな時でした、PCの前のカカアがポンと尋ねてくるのです。
「ね～、誰の試合が始まるの？」
ヒゲが、「OO選手」と答えた時でした。「 アア、ソレならもう終わっているわよ。
XX選手が勝ったて、ネットに出てたよ。」ヒゲは、茫然として、焼酎を落としかけました。（笑）
ひいきの選手の敗北にではありません。結果が、試合前に判ったからです。💦
テレビは、放映時間の調整もあって、リアルタイムでの中継とはならない時も。
まあ、それは仕方ない事です。しかし、そのタイム・ギャップの間に、
ネットやツイッターで結果が分かるなんて…。ヒゲは、グラリしました。

サスペンスや推理小説の結末を、読む（ 観る ）前に知らされた様なモノです。
スポーツ物、特にボクシングは何が起きるかわからない。
圧倒的に優位に進んでいても、たった一発のラッキー・パンチでまさかの逆転KO劇。
そう、まさに筋書きの無いドラマの様に。だから、ヒゲ達は酒をあおり、両腕を振り回して
叫ぶのです「 イケッー、そこだ！亀をツブせー。ワアワア」
最終ラウンドのゴングの鐘の音を聞く迄は、この楽しむがあるのです。
あああ、それなのに充分解っているハズのカカアが、ポロリと結末を。
結果の分かっているボクシングなんて、気の抜けたビールか？酒の無い宴会か。
ア然として、リングアナウンスの始まりを聞いてるヒゲでした。