勝負の女神

先日、此処のブログで取り上げた、奥さん陣痛棄権ゴルファーの衝撃。
ヒゲが驚くのも訳があります。
一億円の賞金を袖にする事よりは、彼が優勝と云う名誉を逃す行為が信じられません。
優勝は、いつでも出来る！？　今は奥さんが大事だ！
何て、カッコいいんでしょう。

しかし、ヒゲの経験則では、人生で一度逃したチャンスは、二度と再び巡ってこない。
或る種、特別な才能のある人を別にして。
例えば、今開催中の高校野球。
甲子園を目指す地方選、格下のチームとの対戦。
たちまち、押せ押せで、ノーアウト、２・３塁の絶好のチャンス。
しかし、相手のファイン・プレイにも阻まれて０点。
まあイイさ、また次のチャンスが来るサ。
そして、直ぐにその機会が訪れます。
なんたって、相手は弱小チーム。
再びノーアウト、２・３塁のチャンス。
しかし、この好機も逃すと、試合はズルズルと進み　・・・　
気付いたら、１対０で負けて仕舞ってたなんて、高校野球ではよく在る悲劇ですネ。

プロの将棋でも、時々在る悲劇ですが。
大山名人　ＶＳ　有吉八段　の名人戦と、中原名人　ＶＳ　大内八段　の名人戦。
とことん、名人を追い詰めたが、あとひと押しが足りなかった。
そして、この八段の二人に、二度と再び華やかな表舞台の機会は訪れなかった。
気まぐれな勝利の女神は、一度しか微笑んでくれないのです。
その笑みを、手にする事が出来るかは、あなたしだい。

もっと低いクラスでも、運命の分かれ道が。
奨励会三段リーグの年齢制限。
せっかくの勝率トップなのに、同率者が居て頭ハネ。
そんな不運が続いて、とうとう退会の憂き目に。
人生の曲がり角は残酷。

いつでも点は取れる、いつでも優勝出来ると思っていると、
幸運は直ぐに両手からこぼれ落ちるのです。
人生は、一期一会とはよう言うたもの。
自らの意思で、優勝を見送ったメイハン選手。
この後の人生で、どんな運命が待ち受けているのか。
ヒゲは、しっかりと見届けたいモノです。

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