田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

鶴ヶ城開城

2013-10-30 20:24:48 | 田園ものがたり
先日の大河ドラマ~戊辰戦争での、降伏式に到るプロセスが興味深いモノだった。
使者を立てての交渉から始まる流れなどは、普通のドラマでは省略されるからだ。

さて鶴ヶ城引き渡しの前日、城の女性と子供の二人で廊下を拭き掃除するシーンが登場しました。
子供「 何で掃除するの? 明日は、どうせ此処を出て行くのでしょう。」
女性 「 綺麗にして行くのは、私達の大事な心映えなのよ」こんな台詞でしたか?
次の日、官軍が土足で廊下を歩むと、雪の上を雪駄で踏んだ様に跡が残りました。
自らの足跡を見付けて気づくのです。昨日まで此処に居た素晴らしい人達の事を。

田園最後の営業日を終えた次の日。調理場の板場達も出勤しております。(前ブログあり)
本人達は、何の為の出勤か?首をひねるばかりです。
「マスター、今日は何するとですか? ゴミはちゃんと昨日出しときましたヨ。」
「うん、今日は調理場や包丁の磨きモノをして貰うとたい。ピカピカにして、次の人達が
直ぐに仕事が出来る様にして欲しい。」
「エーッ、ほんなこつですか??熊本では、あがる( 辞めるの意)時は、
調理場なんか、ウッパラリャー( しちゃかちゃの意)にしたままが普通ですバイ」
「まあ、そうかもしれんバッテン(笑 )。ちゃんと今日の日給は払うから、綺麗にしていってくれ。」

板場には、そう命じて、今度はサービス係りの女性に。
画や色紙類を綺麗にして、通路に全て並べて、次に来る人が一覧出来る様にしといて。
そして半日ほど掃除を続けて。
通路の壁には、美術館雰囲気で、絵画を並べ始めました。
反対側の小上がりには、花器達が全て顔を魅せて。
ギャラリーみたいに並べられた絵画類。
それを眺めながら、女性陣はため息をついて店を後にしたのでした。
コメント
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