きみ（黄身）と出逢った～！

コレは、朝ドラの話ではありません。　（笑）
“　黄身返し卵　”　と云う料理の話です。

先日のケンミンショーで、全国の卵料理ランキング１０が発表してあった。
なるほど、工夫がうかがえる卵料理が多く、唸らせてくれます。
しかし、第一位と公表の料理には、首をひねった。

１９９０年代、田園の店の深夜。
月末で、事務処理が多い日です。
ママちゃんは、レジ台で真剣なまなざしで取り組んでいます。
事務員も雇用しておりましたので、現場の処理も丸投げ出来るのですが、
目を通さないとダメなママでした。
親父の時代、任せっきりで痛い目にあっていましたので。
今夜は、現金で持ち込まれた売掛金も多いようで、長時間忙殺されそうです。
しょうがない、ヒゲもカウンターで時間が掛る仕事を始めました。
ママちゃんの、立ったままのレジ＆帳簿付けの仕事は、慣れないとふくらはぎに痛みが走ります。
二階と三階の部屋の挨拶廻り、座位での接待、気付かれも大変な後の上に、
お酒もたんまり飲まされて（！）おりますから、なおさらの事です。
やっと終わる頃、ヒゲの仕込みも終了です。
やれやれ、二人して我が家に戻れます。

次の日の夕方、田園　・　桜の席。
いつもの○葉ちゃん達が陣取りました。
ほら、ここのブログで、ＮＨＫ大河ドラマの田園版を紹介しましたよね。
その　“　太平記　”　で、バサラ大名を演じた方ですよ。
Ｋ市役所で、建築関係の勤務した。
朝ドラの杏の旦那さんと同じお仕事かも？

ヒゲ　「　今日の付き出しは、ゆで卵です。　皮を剥いてお召し上がり下さい。　」
ニタリと笑いながら、黄色いエッグ・スタンドと食塩を出しました。
しばらく後、○葉ちゃん
「　マスター！　この卵はネマっとるばい。
　　だって畏れ多くも、伊邪那岐命（ イザナミのミコト）以来、ニッポンの卵は、
　　白身は外側に決まっているたい？
　　バッテン、こん卵は逆さまになっとるバイ。
　　だけんコレは、ねまっとるに違いにゃあ！　（笑）
　　ほんなら、シメハリ（〆張鶴・新潟 ）ば貰おうか。
　　マスターも一緒に飲もう！　」
　　　　　　

“　試してガッテン　”　で紹介された、黄身と白身が相混ざった様な卵ではありません。
白身も真円形のゆで卵を、まるで当たり前みたいに塩を振りかけて、ツマミにしていったのでした。

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