田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

グランド・マスターとの闘い~3

2015-02-04 12:54:54 | ヒゲの盤上の世界
前譜で、ずいぶん息苦しさを感じていたヒゲ。
前譜の白の最終手で、ちょっとひと息をつく間が取れた。

図面は、 白 17. ab (a×b4) まで。

黒ヒゲ 「 ここは、一か八かブレイクするチャンスではないか? 」
抑圧された局面を、清算したらどうなるか?
念のため、何度も検討してみる。 そして ・・・・・
17. ・・・  N(6)d7!?   18. B×e7  Q×e7   19. N×d7  N×d7
20. e4   Nb6        21. e5    Ra8


ここまで進むと、アレッ!? 苦しかった黒もそう捨てたモンじゃないかと思える様に。 (笑)
a筋のオープン・ファイルは抑えたし、 Nc4もいけそうだ。
問題は、 b7に居るビショップの活用だが。

白のベント・ラーセン氏は、1935年コペンハーゲン生まれ。
21才の時に、グランド・マスターとなる。
当時の自由主義圏では、フィッシャーと並ぶ職業チェス プレーヤーと目された。
この同時対局ゲームは、73年にフィリピンに来ていた(フィッシャーに負けて)傷心のラーセン氏を、
日本で励ます為に催されたと聞いている。
まあ、励まし接待役のヒゲ達が、京都案内もおぼつかないのは想定外でしたが。 (汗)
 
22. f4!
当然ながら、このキングサイドの攻撃が痛い。
f5 をもろに喰らう訳にはいかないので、  22. ・・・  f5?!
白、 ef6 の ep. が恐い所だが、 Q×f6 で何とかなるか?
23. Qc3!


なるほどと感心させられる手です。
これで黒は、 B×f5  gf  N×f5 の強襲を常に警戒しなくちゃいけない。(次に、Qg3とまわる。)
次々の難問で大きく時間を使い、ヒゲはタイム・トラブルに。

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