田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

甘鯛はウロコと共に~2

2017-05-06 15:22:42 | よもやま話・料理編
90年代の田園カウンター ~~~ 余り物の肴でご機嫌のヒゲ。
甘鯛を上身にした残り物の皮・ウロコを素揚げにしたモノです。
鱗センベイと云うこれが、なかなかの優れものでシャリシャリ感がたまらない。
   
ウロコ付きの甘鯛から、皮・ウロコを外す仕事はそんなに簡単ではありません。
頭を外して、三枚に卸します。
まな板に、卸し身の頭側を右にして、甘鯛の皮をペタッとつける様に置きます。
やなぎ包丁を横にして、まな板に平行にすき引きする様に動かしていきます。
                   
飲みながらフッと思ったのが、こんな隠し肴をヒゲ一人で頂くのはもったいない!
そして、ちょっと思い付きのメニューが浮かびます。
次の日、さっそく試作。
ウロコ付きの甘鯛を、親指大にカットします。
全体に打ち粉した後、ウロコの所をつまみ、天ぷら粉に。
ウロコの部分には、天ぷら粉が付かないようにして、油鍋に。
すると、ウロコの部分は、急激な加熱で、開いた松ぼっくりみたいな風情に。
直ぐに試食してみると、ウロコはシャリシャリ。
天ぷら粉を付けた上身の部分は、しっとりとしています。 ヤッター!
ウロコの揚がった景色は、天に突き上げるような感じ。
まるで、ゴジラの背ビレ(?)が怒った時みたい。
で、ヒゲはネーミングを、『 甘鯛のゴジラ揚げ 』 とした。
               
お任せコースの揚げ物に、ゴジラ揚げ二貫・青唐一個を手付きミニ盆にミニ天紙を敷いて。
酒飲み用の一品としては、「 あか抜けているか!? 」 と自画自賛。 (笑)
お気に入りのもう一つの理由は、天ぷら料理みたいに、天つゆとか塩を別に用意しないで済む。
これなら、ある程度の数の宴会でも、運営出来そうだし。
ヒゲ達が習った、松ぼっくりみたいにウロコを起こしてはならないの完全に逆バージョンです。
    
と、この献立の後に、再び思い付いたメニューがありました。
ゴジラ鱗がOKなら、揚げ物と焼き物の折衷案はどうか?
若狭焼きサイズに切り出したグジ(甘鯛)を串打ちし、先ず油鍋の上に持っていき、
熱々の油をウロコ側に掛けます。
                    
この工程で、ウロコを食べやすくする目的は出来ます。
その後、焼き始めます。
この時、下火加熱だと、ウロコに付着した油が少し落とせます。
すると、ゴジラ揚げのシャリシャリ感とは違う、サクサク感とでも言いますか、
軽みが生じるのが嬉しい。
『 グジのゴジラ焼き 』 の誕生です。
                     

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コメント (2)
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