田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

帰ってきたヒトラー

2017-05-04 15:04:26 | ヒゲの毒舌
『我が闘争』の出版ドキュメンタリーから始まって、最近の映画『帰ってきたヒトラー』
までの話題に至ったのが前ブログ。
そして、「是非、この映画を観てみたい。」と書いたところ ・・・
iPadの映画案内で、何と『帰ってきたヒトラー』を紹介してきた。
コレも、個人情報をクラウドで集めて、この人は何が欲しいのか監視している成果か?
今どき当たり前でしょうが、なんて巧みな仕掛けでしょう。
怖いものも感じます。

で、ヒゲは早速、ちょっとお高い500円のレンタル料を払って観ることに。
映画は、ヒトラー最期の日のエバ・ブラウンと自殺して、総統官邸の裏庭で
ガソリン掛けられ燃やされた時から、タイムスリップします。
    
メルケルが治める現在のドイツ・ベルリンに帰ってきたのです。
ちょっと汚れた服装のヒトラーが、「此所はどこだ?」と戸惑う演出が面白い。
それにしても、ヒゲみたいな戦争映画オタッキーには、理解しやすいセリフが多くて
嬉しいのだが。
あまりヒトラーを知らない人には、楽しめないかも(?)のセリフも多そう。
         
それでも、少しづつ大衆を煽る演説技は、見事な見せ場。
TV局を描いたシーンも、コミカルで味がある。
まあ、ほろ苦いコメディーでしたが、おもしろかった。
               

そして、二度の大戦を経て、平和への理念・理想を掲げたEUが誕生。
ヒトラーを地中に葬り去り、再び現れない様に(!)、EUと云うコンクリートで
覆ったハズのヨーロッパ諸国。

しかし、2017年の今、ヒトラーはまるでゾンビ映画みたいに生き返ってきた。
見た目は女になってますが。 (笑)
場所は、労働者階級の格差が広がるフランス。
“自国第一主義”と云うフラッグを掲げたジャンヌダルクを気取って。
              
「 フランスを護れ! 」
そして、「 やれ移民はけしからん、強制収容所に押し込めろ。 」
「 一杯ならガス室送りにしろ! 」 「 アドルフ・アイヒマンは何処だ? 」
命じるのは、ハイル〜♪ ルペン総統か、ヒトラーか。

ヒトラーは、今や世界的人気者です。
元の同盟国・日本の文部省も、世界的禁書『我が闘争』を教育現場で使いたがっている。
どうも、教育勅語と軍歌もセットで使おうとしてるらしい?
銃剣担いで 「 ♫ 勝ってくるぞと 勇ましく 🎶 」

それにしても、21世紀の初めと云う現代。
人類は、もう争う事には充分懲りたハズなのに。
まるで、20世紀初めを思わせる世界情勢。
世界中を覆うのはポピュリストと欲望の資本主義。
極右は台頭し、英国はEU離脱。
トルコは、ムッソリーニばりの独裁者が登場。
地中海に面した陽気な国民は、銭を貰った挙げ句破産に。商売は苦手です。
いやはや、21世紀のヨーロッパにも、ヒトラーの亡霊が徘徊しているようです。

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コメント (4)
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