田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

毒まんじゅうには、お気をつけて?

2017-06-02 21:12:05 | ヒゲの盤上の世界
先日、NHK放映のこども将棋名人戦。
今年の決勝の一局は、特に面白かった。
但し、東京と千葉の代表と云う、予想通りの顔合わせ。
アンチ東京主義のヒゲには、面白くも無い。
        
しかし、盤上はこの上ないエキサイティングな展開に。
“ゴキ中”の出だし。
3五歩に、4五歩と突き返したからサア大変。
引くに引けない、のっぴきならない意地の張り合い。
ヒゲの読みが追い付いていけない。 (笑)
まるでオセロみたいに、目まぐるしく局面が変化する。
そんな中、8九金打ち!
何だこれは?
出た! 珍手! 変手! 
銀を打つべき所に、金を打つ。
どうしようと云うのか。
解説の深浦九段も首をひねる。 
おもしろい。
終局後、負けた子が母親のひざの上で泣きじゃくる。
あまりに面白くて、こちらも思わずもらい泣き! (笑)

ゲームを観戦しながら感じた違和感がある。
小学生名人候補が、取る一手とばかり、一秒もおかず盤からむしり取る。
その駒が、ボロボロと駒台から踊る様にこぼれ落ちるシーンを、
カメラが何度もとらえていた。
こんな無作法な所作を、わざわざカメラマンさんが見逃さないのもスゴい。
コレが孫の行儀作法だったら、ヒゲ爺はためらいもなく、孫をひっぱたいたでしょう。
困惑した孫の顔がよがみ、泣き出すかも?
                 
所で、「取る一手(!?)だから、一秒も考えずに取れ!」 と、
今の小学生将棋道場では教えているのか?
時間責め(!)と云う訳ですが ・・・ 相手に考慮する時間を与えない有効な戦術。
しかし、なんてオトナの都合的な、勝つための手段でしょう。

取る一手の局面でも、50秒位は考えて指しましょうなんて、今の将棋道場では教えないのか。
例えば、美味しそうなまんじゅうが目の前に。
小学生の男の子は、反射的に手を出す!
小学生に教えるべきは、将棋の技ばかりでは無いとヒゲ爺は思う。
加藤ピンさんの、『 直感精読 』の色紙がある。
ある程度のトレーニングを積めば、直感で指し手が浮かぶ。
それは、美味しそうな手に見える。
しかし、そこで、念には念を入れて、再考する習慣が案外(!)身を守る。

美味しそうなまんじゅうが目の前に在っても、ちょっと待てよ!
そういえば、ヒゲ爺ちゃんが言ってたなぁ。
男の子の人生、どこにどんな落とし穴が在るかわからない。
このまんじゅうも、ひょっとしたら毒まんじゅうかもしれない。
パクつく前に、ちょっと考えてみよう!
熟慮する将棋の習慣が、身を守ってくれることでしょう。

コレが、ヒゲ爺みたいな老境になると、少し違ってくる。
ためらいなく毒まんじゅうに手を出すことでしょう。
「まんじゅう怖い」と言いながら。
  
             
そして腹一杯になると、「“酒”が怖い! もっと怖い酒に会いたいもんだ!」と
言い出すハズです? (笑)
                     
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コメント (2)
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